2025年8月23日土曜日

花だより 学力低下は地域発展の問題 ヤナギラン ヒマワリ

 

 

「九九」ができないまま、アルファベットが書けないまま、義務教育を卒業していく子どもたちがいます。本道の高校は全入状態です。今、高校では、義務教育段階の学び直しを学校組織を挙げて行っているという状態です。定時制高校については、小学校レベルの基礎に立ち返って学び直しを行うカリキュラムを組まなければならない状況にあります。
 基礎学力の定着や学ぶ意欲が十分ではなく、学習についていけない子どもは、高校を中退しているのです。10%近い「非卒業率」となっています。これは、40人学級で4人は高校を中退していることになります。
 道内の多くの企業から、「道教委は高卒者をもっと採用して欲しいというけれども、基礎学力がない、付随して我慢強さや粘り強さが足りないので、きちんと仕事ができない。」と言われているのです。
  学力は地域発展の問題
「子どもたち一人一人を自立させることができるかどうか」という問題と「地域の発展」という視点につながる。
 管内の高校を卒業して、その地域(管内)に残る割合は、2~3割となっています。全道では、高校卒業者の9割が道内に残っています。本道の子どもたちの地域残留率は非常に高い状況です。地域に残る子どもたちが自分の足で立っていけるのかどうか、これは地域経済・地域社会の存続・衰退に直結する問題です。
 「全国平均点以上を目指す」は結果に過ぎません。各学校では、正答率のバラツキを分析され、対策を講じているでしょうか。大事なのは、一人一人の子どもに、自立して生きていくために最低限必要な基礎学力をきちんと身につけさせることです。
 これは「競争主義」とか「新自由主義」ではありません。純然たる「教育論」です。一人一人に最低限の学力を身につけさせて社会に送り出す。「基礎学力保障」です。そのための取組を着実に行えば、「結果として」平均正答率は全国を上回るはずです。
 しかし、学校を取り巻く客観的情勢に目をやれば、経済的に困難な家庭が増加傾向にあります。また、保護者からのニーズも多様化しています。児童虐待、過疎化に伴う地域の教育力の低下もあります。しかし、目の前の子どもたちに視点を置いて考えれば、そのことを理由に現実から目をそらしたり、言い訳をしたりすることは許されるものではありません。学力向上は、「教育の力で人を育て、よりよい社会をつくっていこうとするのか」という問題なのです。 元教育長談話から

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