教育行政 すぐにはやれない?
今回のコロナショックで教育現場のICT化の遅れが顕著になり、早急な取組が求められています。なかなか教育改革が進みませんでしたが、これで一気に加速しそうです。
ところが、学校現場から教育行政の末端に座るようになって、一番感じることは、行政は、巨大なタンカーのようなもので、動き出すのにややしばらくかかるし、舵をきるのも、止まるのも時間がかかり簡単ではないということです。起案、協議、顛末、回覧、承認、決済など、何人ものハンコが必要なのです。途中で誰かが?👀?となれば、また一からやり直しです。
😆コロナ対応でやる気満々の教師が、オンライン授業をやろうと校長の許可を得たが、教育委員会からストップがかかった。というネットニュースを見ました。教育委員会が悪者扱いされていましたが、その町に何校かの学校があって、ある学校のある学級だけに教育委員会がオンライン授業を容認するか?教育の機会均等の立場からすると難しい。「やるなら全部の学校でできないか?」と言うでしょう。
夏休みを返上して授業をする。その暑さ対策でエアコンを各教室に設置しては?保護者だけでなく教育関係者もそろって要望します。しかし、各教室に設置しようとすると家庭用のエアコンではなく業務用になります。購入費用の問題の他に、電気の配線工事から、電気契約の変更など、まず必要数のエアコンが手に入るかなど、解決しなければならないことが山ほどあります。これはギガスクール構想も同じで、一人1台のタブレットを購入するにも予算のほか、機種やソフト、業者の選定から、先生方の研修など、越えなければならないハードルはいくつもあるのです。遅いのは行政の怠慢だけではありません。そして、コロナ対策で国はお金を出しますが、決して無条件ではないのです。
😕学校の先生が一番弱いのは、こうしたお金の問題と行政システムを理解していないことです。言えばできる。欲しいと言えばお金が出る。そんな簡単なものではないのですが、コロナショックで世の中大きく変わるのではないかと言われています。期待したいです。
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