2020年7月7日火曜日

花だより 子供のしつけに「自由」は役立たない ハマヒルガオ


 子供のしつけに「自由」は役立たない
 「自由」は確かに素晴らしいのですが、欠点があります。例えば「よいと思うことは一生懸命やりましょう。」とか「悪いことをしてはいけません。」ということを子供にしつけようとするときに、自由はほとんど役に立ちません。場合によってはそれが妨害することさえあります。
 「よいと思うことは個人によって違うのだから、一律に決めつけることはできません。それぞれがよいと思うことを自由にやればいいじゃないですか?」これでは子供のしつけになりません。何かシラケた気持ちになってしまいます。「人に迷惑さえかけなければ個人の自由なんじゃないですか?」こう言われたら、人に迷惑をかけるということはどういうことかということから説明しなければなりません。こんな考え方が広まってきて「勧善懲悪」(かんぜんちょうあく)という言葉が死語になりかけています。善いことを勧めて悪を懲らしめるという意味です。昔ならかけ値なしにそれはいいことだという土壌がありました。だから昔の映画やマンガは、全て勧善懲悪のストーリーでした。
 家庭で子供に教える基本は、「よりよく生きなさい」ということです。しつけるとは「仕向ける」ことです。自分の好きなように自由に生きていきなさい。」などといって、方向を示してあげないのは無責任です。
 👉本当のゆとりとは?
「学校で勉強して、帰ってきたら塾へ行き、お母さんからは毎日のように『勉強したの?』と言われ、遊ぶ暇もありゃしない。これも一流大学に入るため、一流会社に就職するため。それより子どもにもっとゆとりを・・・。」とはじまった教育改革と皆さんは理解されているのではないでしょうか?
 教育改革の重点の一つに、~ゆとりある教育活動を展開する中で、基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を充実させる。~とあります。どうもこの「ゆとり」の解釈が間違っているように思います。確かに教科書の内容は易しくなりました。その分、基礎的基本的な内容を確実に身につけることが求められています。端的に言えば、これまでテストで80点くらいとっていればよかったものが、今は100点でなければならないということです。100点をとるのは簡単なことではありません。
 先進国の中で、家庭学習の時間が一番短いのが日本の子どもという結果が出ました。「学力低下で日本は滅びる」と主張する人もいます。だからと言って「1日4~5時間も勉強しなさい。」というのではありません。
 担任の先生から夏休みの課題が出ます。自分では、どの教科のどの部分が不十分なのか先生とよく相談して足りないところは、休み中に是非補って欲しいと思います。
 1日の生活表の中で、午前中は勉強時間に当てましょう。お父さんの仕事が○○なら、子どもの仕事は勉強です。「よく遊び、よく学べ」です。
 「勉強しなさい」と言ってもしないものが、言わなかったら全くしません。
 小学校のときに、家庭学習の習慣が身に付いていない子は、中学校に行っても勉強はしません。
 👀「勉強しなさい!」と強く言えるのは小学校までです。中学・高校になってから言うと大変なことになります。

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