2020年7月26日日曜日

花だより 本物の「オンリー・ワン」 ムクゲ


   本物の「オンリー・ワン」
 😒核家族が主流になって、さまざまな個性を持った家族ができてきました。暮らしぶりも千差万別。朝食はトーストとコーヒーという家庭もあれば、ご飯と味噌汁という家庭もあります。それぞれが自由に冷蔵庫から勝手なものを出して食べるビュッフェスタイルのような家庭まであります。暮らしぶりがさまざまだから、それぞれの家庭の生活スタイルに合わせて、いろいろな個性が生まれてきています。家庭の生活スタイルは文化ですから、その文化の中で“自分流”を貫く人もたくさん出てきます。言葉を換えれば、みんなバラバラになってしまって、手本となるような暮らしぶりや生き方がなくなってしまったということになるのかもしれません。
 🤷‍♂️若い人から「オンリー・ワン」という言葉が出てきます。自分の個性を生かした生き方をしたいということです。見習うべき手本がないから、自分勝手に「オンリー・ワン」を際だたせていくしかないのでしょう。ただしこの考え方は、大変危険です。
 崩壊している日本の家庭が、突拍子もない「オンリー・ワン」の考え方を生み出しているのは間違いありません。「うちの子が金髪に染めてなぜ悪い。誰に迷惑をかけているわけではない。」こういう育て方だって、「オンリー・ワン」の育て方といえばいえます。しかし、そういう危うさをもっている家庭を再生させられるのも、また家庭でしかありません。
 👀突拍子もないことを主張して、自分の生き方を際だたせようとすることは、みっともないことだと子どもに教えられるのも家庭です。親が子どもに教えられるのは、「散らかしたものは自分で片付けなさい。」というきわめて常識的なことです。そういう常識を身につけた人間にこそ本物の「オンリー・ワン」をめざす資格が備わっているのです。


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