2023年5月14日日曜日

花だより 文字は記号ではない 桐の花

 

   
 スーパーでも普通の商店でも、キャッシュレス化が進み、現金で支払うことが無くなり便利になりました。ところが公金を使っての支払いには、まだ請求書や領収書が必要です。
「〇〇で領収書をお願いします」と言うと、レジの20代前半くらいの店員さんが、領収書を書き始めました。見ていると、下から上、右から左、信じられないか筆順に愕然としました。しかし、その店員を責める訳にはいきません。「きっと小学生のとき、きちんと教わらなかったんだろうなあ?」と思いながら、「ありがとう」と言って受け取りました。
日本は漢字文化です。一説には複雑な漢字を使うことで日本人の知能程度が高いともいわれています。
 こども園でも5歳児なると、園では教えなくても、ひらがなを書けるようになります。
「上手に書けたね。書くところを見せて」とお願いすると、これまたびっくり仰天です。
 文字には一字一字意味があり、文字が芸術にもなります。ですから文字はただの記号とは違います。筆順は、書道で行われているものと学校で教えられているものとが違う場合があります。要は筆の運びがスムーズであり、字の形の整えやすい書き順であればよいとされています。しかし、大原則があって、「上から下へ、左から右へ」くらいは最低守って書いてほしいものです。また、学校できちんと教えなければならないことです。
 「読めればいい!」では困ります。
 小学生のとき、先生の号令に合わせて空中に指で大きく何度も書いた記憶はありませんか?「学問に王道なし」という言葉があります。学問に手っ取り早い方法はない。地道な繰り返しである。という意味です。脳の発達からして、技能の感覚とか徹底的な習熟のための反復練習を好んでやるのは8歳くらいまでです。 

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