新卒や産休代替教員を採用するとき、参考にするのが履歴書です。内容もさることながら、字も重要な採用基準でした。特に教員は、子どもに書写の指導をしたり、板書をしたり、教員の字は、子どもの手本になるからです。履歴書の手書きは当たり前でしたが、今はそうではなくなりました。パソコンで文書を作成するようになると手書きの字よりも、使うフォントの選択やレイアウトを見やすくすることが重視されるようになりました。
管内には書写書道研究会(小中学校)があります。現職のとき、この会長を5年ほど務めました。研究会主催の管内小中学生書道展には、毎回1,000点を超える応募がありました。また、網走にある研修センターの小学校の教員を対象にした「書写講座」を担当し、毎回20名ほどの受講がありました。しかし、今は、活動も停滞して、書道展もなくなり、書写講座の受講生も少なくなっているようです。
ところが、学習指導要領が改訂されても、国語の中にある「書写」は、なくなることはなく、その内容はほとんど変わっていません。1・2学年「書写(かきかた)」のねらいは、(1)姿勢や筆記具の持ち方を正しくして書くこと (2)点画の書き方や文字の形に注意しながら、筆順に従って丁寧に書くこと (3)点画相互の接し方や交わり方、長短や方向などに注意して、文字を正しく書くこと。となっています。
小学校の入る前に、平仮名だけでなく、漢字も書ける子がいます。ところが形は覚えていても信じられない筆順で書きます。直すのにとんでもない時間と手間がかかり、そして、結局間違ったまま覚えてしまいます。これは、子どもの問題だけではありません。指導する先生の側にも問題があります。ところが、「学校の先生は字は上手」というのは昔の話です。板書の字を見ていると子どもの字がおかしいのも納得します。
時代遅れの研修かもしれませんが、研修部にお願いして、貴重な定例研修日を一日頂戴して書写の実技研をすることにしました。
オホーツクの春は贅沢です。桜と同時に梅、レンギョウ、芝桜、チューリップの一斉に咲きます。
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