2023年5月21日日曜日

花だより アフターコロナは、言葉がけが大事 アヤメ エゾエンゴサク

 


 コロナもやっと収束に向かい、こども園は本来の活動ができるようになりました。3年間のマスク生活が解除された4月、職員室に見慣れない女性がいて「あの方は誰ですか?」と副園長に聞くと「いやだ!園長先生、うちの職員ですよ」と叱られたことがありました。マスクが外され、お互いの顔を見て話すことができる喜びとコミュニケーションの大事さを改めて感じています。
 保育現場では、保育者の日々の言葉がけが子どもの将来を左右するほど重要です。その理由は、大きく2つあります。ひとつ目は、人間関係やコミュニケーションを向上させるうえで、言葉がけは欠かせないことです。保育者と子ども、保育者と保護者、保育者同士の3種類があります。この全てが良好に機能して初めて、良い保育環境が整います。
 ふたつ目は、保護者の言葉がけが子どもの発達に大きく影響することです。それには2種類あります。①保育者から多くの言葉を吸収して言葉が使えるようになるので、保育者の言葉がけには、子どもの言語表現力を育む責任がともないます。②保育者の言葉がけによって、子どもは自己肯定感を高めます。自己肯定感が備わった子どもは、自分の存在価値を認めて、自信を持って前向きに生きていくことができます。こう考えると、「自分の言葉がけは大丈夫だろうか」と心配になります。
「いやあ~、誰だか分からなかったよ」と謝ると「園長先生、これからは私のこと気にして、言葉をかけてくださいね。」と注意されました。良いパターン、悪いパターンを振り分けて。自分独自の言葉がけの引き出しをつくることが大事です。ポイントは、①相手を知る ②敬意をもって話す ③喜怒哀楽を分かち合う ④聞き上手になる ⑤話しやすい雰囲気を作る ⑥「待つ」ことを大切にする *⑦相手の表情を見ながら話す この7つです。

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