2023年5月28日日曜日

花だより 運動会が変わった? サツキツツジ 

 

 
 運動会が様変わりした。お昼、家族みんなで食べる豪華お弁当タイムがない。午前中に終了するためには、種目数を減らすことになる。これも教員の負担を減らすためだという。保護者もこれを受け入れているようだ。何年も前から、お母さんはお昼のお弁当を作らなくなった。仕出し屋やスーパーのオードブルを注文して、お昼近くになると会場まで届けてくれる。雨模様の朝、やるかやらないか、真っ先に学校に電話がかけてくるのは、仕出し屋だったが、仕出し屋にとっては残念な話だが、運動会だからといっても何も特別なことはしなくて済むのは、共働きの保護者にとってはありがたい話なのだろう。
 「あなたは、どうして小学校の教員になろうと思ったのですか?」と教員採用面接で聞かれた。「運動会と学芸会があるからです。そして、全部の教科を教えることができるからです。」と答えた。運動会も学芸会も大きく変わった。行事だけではない、小学校での教科担任制が進んでいる。
 中学校の運動会は、昭和60年前後、学校が荒れていた時代に、学級・学年・学校が一つにまとまる行事として保護者や地域の人にも見に来てもらうため、それまでの平日開催だった体育祭から運動会に戻したという学校再生の経緯がある。稚内南中学校の「南中ソーラン」は有名な話である。その「よさこいソーラン」は、今年は制限を解除して開催され、昨年より50チームも多く参加するらしい。楽しみにしていた人が多いという証拠だ。
 アフターコロナ、ウイズコロナ、そして、働き方改革で学校が大きく変わろうとしている。退職校長がとやかく言うつもりはないが、何か腑に落ちない。

 

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