「厳しすぎ」or「甘すぎ」 ~「子どものしかり方がわかる本から」~
両極端な今の日本のしつけ。どちらも虐待に一直線につながっています。
日本のしつけは、もともと全体として厳しい傾向にあります。ある調査では、日本のしつけは体罰を用いる傾向が高く、子どもをたたく母親は9割を超えています。それが最近では、ますます極端になっています。
しつけのつもりが虐待に一直線につながってしまうかもしれません。だめだと思っていても、ついビンタしたり、「あんたなんか産まなきゃよかった。」という言葉を浴びせたり、子どもを蹴ったりしてしまう。最初は、しつけのつもりでやっていたのに、だんだんそれがエスカレートしてしまう傾向にあります。近年、このような家庭がずいぶん増えました。逆に、子どもに甘すぎてほとんどしつけをしていないお母さんも増えています。こちらの方は極端になると、ほったらかし育児から虐待のネグレクト《子どもに対するネグレクトは育児放棄(いくじほうき)、育児怠慢(いくじたいまん)、監護放棄(かんごほうき)》へとつながっていきます。両極端な子育てと虐待の増加。日本の子育ては、いま大ピンチなんです。だからこそ幼稚園、こども園での幼児教育が必要なのかもしれません。子どもへの教育ではなく、親への教育がこれから求められます。 明治大学 諸 富 祥 彦 教授(牧野要約)
0 件のコメント:
コメントを投稿