「保育現場におけるICTのあり方」
《ICT導入のきっかけ》
幼児施設の職員は、学校以上に多忙です。保育者の残業や持ち帰り仕事が多かったので、便利な機能があるならぜひ使ってみたいと思い(2026年6月)ICT(コドモン)の導入に踏み切りました。最初は業務の負担を減らすことが目的でしたが、実際に使い始めると、こんな機能もある、こんなことにも使える、保育計画に役立つかもしれない、とどんどん新しい機能に気付いていき、さまざまな場面での活用に広がっていきました。
《欠席連絡では、「保護者への『お大事に』の一言が大切ではないか」という声も?実際の保護者の反応は?》
心配りや思いやりは大事にしつつ、効率を優先するべき業務もあると思います。当初は、電話でやり取りする方がよいという意見もありましたが、継続していくうちに、結局ICT(コドモン)の方がお互いにとってよっぽど楽だということがわかりました。保護者もすぐに使い方に慣れました。
《ICTで困ったこと、工夫したこと》
ICTを導入する前は、書類はほとんど手書きで作成する保育者がほとんどでしたので、PCやタブレットなどへの苦手意識が強くて、操作ができるか不安でした。しかし、若い先生方は覚えが早くて、操作も得意だったので、若い先生方にどんどん聞いて教えてもらう姿が生まれました。今では、すっかり慣れてICTがないと困るほど、便利に使っています。若い先生にも気軽に質問しやすい雰囲気が職場全体にでき、導入をきっかけに職員間のコミュニケーションが増えたように感じます。
《ICTの最大のメリット》
ICTによって時間と気持ちにゆとりが生まれ、子どもとより深くかかわることができたり、職員や保護者との情報伝達がスムーズになったり、ノンコンタクトタイムができて学びの時間が増えたり、業務負担軽減だけでなく、多くの利点につながることがわかりました。デジタル化によって、逆にアナログ的な対話が増え、コミュニケーションや振り返りが充実するという点は、新たな発見でした。これからは間違いなく保育の質の向上に結びついていくと思います。新たなチャレンジを肯定的に受け止めることで、職場環境の働き方の変化だけでなく、保育本来の仕事である「子ども理解」にも変化が表れてきています。その変化がICT活用における最大のメリットです。
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