2023年8月21日月曜日

花だより 甲子園球児 千日草

 

 甲子園で熱戦が繰り広げられている。北海高校もクラーク記念国際も善戦した。北海道の野球レベルも上がっている。プロ球団もある、札幌ドームもエスコンフィールドもある。ダルビッシュも大谷も北海道ゆかりの選手だ。
 少年野球を指導していたとき、ピッチャーで4番、野球センス抜群で頭もいい子がいた。お父さんも高校球児だった。こんな子が将来プロに進むのか?と思った。中学校でも活躍し、高校は札幌の甲子園常連校に進学した。ところが甲子園の出場選手の中にその子の名前はなかった。お父さんに聞くと、ケガをしたこともあって、高2の時、監督に呼ばれ、「このままではレギュラーにはなれない、でも、野球センスはあるし、頭もいい、マネージャー(スコアラー)として、一緒に甲子園に行かないか。」と言われたそうだ。
 甲子園は1回戦敗退だった。レギュラーでプロに進む選手はいなかった。甲子園で活躍し、プロに進む選手は、どれだけすごいのか?プロに進んでも1軍で活躍できるのは、その中でも一握りしかいない。上には上がいる。年俸数億円は当然だ。
 日本の野球は、ベースボールとは違うという。野球に求められるのは、礼に始まり礼に終わる、礼節を重んじる精神性、自己犠牲、集団の和を大事にする忠誠心など、日本人の国民性がベースボールとは違う日本野球というスポーツをつくった。その野球が大谷選手等の侍ジャパンがベースボールのアメリカを破って世界一に輝いた。子どもたちに大きな夢と希望を与えてくれた。単独チームを作れない中学校が増えているという、野球熱の再燃を期待したい。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿