札幌のススキノの起きた事件で、逮捕された父子のケースは、「娘に寄り添う、それが非常に過度であった養育態度(ヘリコプターペアレント)があったのではないか。今なら、ドローンペアレントと呼ぶ方がわかりやすい。
ヘリコプターペアレントとは、ヘリコプターのように上空から常に子どもを監視し、何か起きるたびにすぐ飛んで来る過保護な保護者なことです。常に子どもが何をしているか、親が常に寄り添っていく。それは悪いことではないではないけれど、それが行き過ぎてしまえば、子どもの健全な成長を妨げることになるのです。
こうした親に育てられると「他者からの信頼感」や「自分自身の責任感」を認識する機会を喪失し、その結果、高いレベルの不安や抑うつなどに悩まされるようになります。
子どもは失敗からも学習します。間違えれば反省するし、挫折すれば別の道を模索したり、再挑戦したりするのです。ところが、ヘリコプターペアレントは我が子の失敗を極端に恐れ、何かあるとすぐに介入します。これは子どもの貴重な成長の機会を奪うことになるので、虐待に等しい問題行動です。
ヘリコプターペアレントによって育てられた子供は、いじめのターゲットにされる確率が上がるという。
「ヘリコプターペアレントは常に子どもを監視し、何かあると飛んできます。これは成長してからも幼児扱いされることを意味します。その結果、子どもは自分に対して肯定的な評価を下すことができなくなるのです。『いつまでも親に助けてもらわなければならない自分には価値がない』と思い込み、そうした自尊感情の低い状態に、いじめっ子がつけ込んでくるわけです。
この事件、まだまだ謎が多すぎます。
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