教えることがタブーになった
「詰め込み、教え込みの反動で、教えずに考えさせる授業が広まった。大事なことは教えるのが当たり前なのに、教えることがタブーになった」全国学力・学習状況調査の成績が芳しくない地域ほど、そうした傾向が強いという。北海道もそうだ。
《教えること》をおろそかにして「問題解決型」と呼ばれる授業に熱心に取り組み、結果的に基礎的な学力まで低下させたのではないか。「考えさせる」というと、発展的内容での授業を思い浮かべる人が多いが、重要なのは理解を通じて基礎を習得させる際に考えさせることだ。
『平行四辺形の面積の公式を学習する授業』では、公式発見で終わっていないか。分かったつもりで、底辺や高さの意味を分かっていない子や、公式の使い方を理解していない子が多い。
この問題は、全国学テに出題され、正答率が全国的に低く、北海道ではさらに低かった。「授業では、教科書を読めば分かることに時間を費やすのはなく、書かれていないこと、つかみにくい部分こそやるべきだ。その日の授業で何を学んだかという理解の確認も大事である。どう間違いやすいかまで教えることが大切である。そのためには教わる側にも、教科書を読んでおくといった予習が必要になる。それをさらに深めるのが授業の意義だ。授業で変えることで学習を変え、学力向上につなげなければならない。これは全国学テの分析結果である。
《教えること》をおろそかにして「問題解決型」と呼ばれる授業に熱心に取り組み、結果的に基礎的な学力まで低下させたのではないか。「考えさせる」というと、発展的内容での授業を思い浮かべる人が多いが、重要なのは理解を通じて基礎を習得させる際に考えさせることだ。
『平行四辺形の面積の公式を学習する授業』では、公式発見で終わっていないか。分かったつもりで、底辺や高さの意味を分かっていない子や、公式の使い方を理解していない子が多い。
この問題は、全国学テに出題され、正答率が全国的に低く、北海道ではさらに低かった。「授業では、教科書を読めば分かることに時間を費やすのはなく、書かれていないこと、つかみにくい部分こそやるべきだ。その日の授業で何を学んだかという理解の確認も大事である。どう間違いやすいかまで教えることが大切である。そのためには教わる側にも、教科書を読んでおくといった予習が必要になる。それをさらに深めるのが授業の意義だ。授業で変えることで学習を変え、学力向上につなげなければならない。これは全国学テの分析結果である。
北海道の学力は、全国との差は縮まったものの低いままだ。学校を訪れて指導する指導主事は、こうしたことをきちんと指摘すべきだ。
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