~「実体験」で子どもを育てる~
「江戸時代、海を航海する千石船は、万一の漂流に備えて、できるだけ大量の飲み水を貯えていた 。」と説明したら、突然一人の子どもが「海には水がいっぱいあるのに、どうして?」と質問してきて唖然!!とした。
「海水が飲めると思っているの?」「えっ!飲めないの?」「君は海で泳いだことがないのかい?」「ない。」一度でも海で泳いだ経験があれば、海水が飲めないことくらい身にしみて知っているはず。この子どもには海の実体験が欠けている。
海が教えてくれる自然の多様さ、対峙して生きる人間の知恵の豊かさをこの子どもに伝えるものがいない。これが日本の子どもたちの現実なのです。
鳥羽・海の博物館 館長 石原 義剛氏の言葉です。
火起こしの体験学習では、火を掴もうとする子もいます。家には火が出る調理器具がないからです。学校の理科の実験では、アルコールランプが姿を消しました。「お風呂は、上は熱くても下は冷たいから、かき混ぜる」と言っても通じません。
「先生、そのときはこっちのボタンを押して、こうやったらうまくクリアーするんだよ。先生なのにゲームのことは何にも知らないんだなあ~。失敗したら、リセットボタンをクリックすればいいんだよ!」
今の子は、別な実体験は豊富に積んでいます。しかし、自然から学ぶときは、実際に触れてみて、ちょっと痛い目に合わないと分かりません。連休は、自然体験の絶好の機会です。自然にはリセットボタンはありませんから・・・。
「先生、そのときはこっちのボタンを押して、こうやったらうまくクリアーするんだよ。先生なのにゲームのことは何にも知らないんだなあ~。失敗したら、リセットボタンをクリックすればいいんだよ!」
今の子は、別な実体験は豊富に積んでいます。しかし、自然から学ぶときは、実際に触れてみて、ちょっと痛い目に合わないと分かりません。連休は、自然体験の絶好の機会です。自然にはリセットボタンはありませんから・・・。
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