「ゴミは持ち帰る」というのは、身の回りをきれいにしておいた方が気持ちがいいという、気持ちの問題です。
でも、これも理屈をこねると「わたしは身の回りが汚れていても一向に気にならない。」とか「むしろ汚い方が落ち着く」という、困った理屈を言い出す人が出てきてなかなか決着が着かず、不毛の論議になってしまうことがあります。テレビ東京の「家ついて行っていいですか」という番組があります。家についていくとほとんどがゴミ屋敷です。こんなに散らかっているのに、よく取材をOKしたなあと毎回思います。
ふだんからお母さんが「ゴミで散らかっている部屋にいるのはイヤだよね。」と子どもに言っていれば、また、いつもお母さんが部屋をきれいにしていれば、子どもも気持ちのいい部屋は、きれいに片づいた清潔な部屋と思うようになります。これがごく自然な感情で、理屈をこねる必要などありません。
マナーを教えるということは、ごくふつうの感情を育むことです。私たちは、「弱い者いじめをしてはいけません」「悪口をいうものではありません」「困っているとき人助けするのはおたがいさま」など、じつにいろいろなことをマナーとして教えられてきました。どれも理屈としてではなく体の中にしみ込んでいます。こういうマナーは、何度となく言われてているうちに少しずつ身に付いていくものです。また、しつけと言って大声で怒鳴ったり、叩いたりするお母さんもいますが、逆効果です。マナーを身に付けさせようと思ったら、根気強く諭すことです。
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