【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
30周年記念式典 式 辞
今日の佳き日に合わせるかのように校庭の桜が咲きました。本日ここに本校開校30周年記念式典が盛大に挙行できますことを心より感謝申し上げます。
さて、皆さんご存知の通り、昨年、赤塚不二夫氏の直筆画が本校で見つかりました。新聞・テレビに取り上げられたことから、「開運、何でも鑑定団」という番組のプロデユーサーがわざわざ来て、出演交渉をしていきました。そのプロデユーサーは、「この絵が10万、20万円という価値ではなく、赤塚さんの絵を通して、人と人の結びつきや潮見小学校の30年の歴史を是非紹介したい。この絵は、まさに学校の宝ですよ。」と話されました。
確かに、全国ネットで紹介されたことで、多くの方から電話やお便りが届きました。来客者は、このことを話題に、昔話に花が咲きました。地域の年輩の方からは、“校門の横にある赤松の木は、実は旧潮見小学校の校庭にあったものを移設したものであること”、旧職員の先生からは、“開校当時は、この辺りは湿地で雨が降ると道がぬかるんで、子どもたちは、泥だらけになって登校していたこと”、消防施設の査察で来た消防士さんは、「ぼくもこの学校の卒業生なんです。体育館に貼ってあったこの漫画が大事なものだとは知らずに、ボールをぶつけて遊んでいました。」と当時のことをなつかしく語っていました。
30年を振り返ると、これまで潮見小学校は多くの人たちに支えられてきました。毎日街頭指導をしていただいている地域安全ネットワークの皆さん、読み聞かせサークル「未夢の会」や「すまいる」の皆さん、そして、この周年行事に取り組んでいただいた協賛会、実行委員会の皆さんです。
当初は、タイムカプセルを開封するだけの質素なものにしようと始まりましたが、会合を重ねるたびに、次から次へとアイディアが出て、予定以上の事業を行い、今日を迎えました。
30周年記念事業を通して、多くの人との出会いや触れ合いがありました。このことが潮見小学校の新たな宝物になりました。そのきっかけを作ったのが、まさに赤塚不二夫氏の漫画だったのです。残念なことにこの「開運、何でも鑑定団」という番組は網走では放送されていませんので、出演はお断りしました。
さて、潮見小学校は、このように多くの人たちによって支えられています。私たちは、それにどう応えたらいいのでしょうか。
まずは、この後、全校生で精いっぱいの合唱をお届けします。そして、校歌作詞者の吉坂さん、作曲者の松田さんに感謝をこめて、元気いっぱい、心をこめて校歌を歌います。
さらに潮見っ子は、いつも笑顔で、明るく、元気いっぱいのあいさつをすることでお返しをしたいと思います。そして、勉強を一生懸命することをお誓いします。
在校生の皆さん、校長先生は、今、皆さんの前で約束をしましたが、守れますか? 「は~い!」
大きな声で返事をしてください。守れますか? 勉強もしますか? 「は~い!」
最後になりましたが、御多用の中、ご列席を賜りました新谷教育委員長さんをはじめ、ご来賓各位、並びに地域招待者の皆様、卒業生、旧職員、保護者の皆様に心から感謝を申し上げ、学校を代表しての挨拶といたします。ありがとうございました。
平成22年 5月16日 網走市立潮見小学校長 牧 野 喜 充