2017年5月31日水曜日

花便り サツキツツジ 母の品格

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》  「母の品格」より 多胡  輝 著
         千葉大学名誉教授 心理学者 19年度ベストセラー
 ペットを殺して旅行に行く 命の大切さって何?
 拾ってきた猫を飼っていた親子がいたそうです。飼い始めてから数ヶ月経った夏休み、家族で海に行く計画が持ち上がり、お父さんが旅行を楽しみにしていた子どもたちに提案しました。
「猫は旅行に連れては行けない。猫を処分するか、旅行をあきらめて猫を飼うか、お前たちで決めなさい。お父さんはどっちでもいいんだよ。」
猫を飼うのをあきらめた親子が、ペットの処分場を訪れた様子がテレビで紹介されたそうです。お母さんは泣きながらこう言ったそうです。「数ヶ月猫を飼ったら、子どもたちにも優しさが生まれました。」
 この家の子どもたちにはたして優しさがうまれたのでしょうか。
 ペットの処分場には、さまざまな人が訪れるそうです。「もう子どもの情操教育が終わりましたから」と言ってペットを処分するお母さんがいたそうです。
 情操教育とは、いったい何でしょう?
命の大切さを教えることではないでしょうか。それは親が子どもに大切に伝えることで、間違っても子どもに決めさせることではありません。猫の処分を決めさせたお父さんは、責任逃れをしたとしか、私には思えません。

2017年5月30日火曜日

花便り タニウツギ 消防演習と運動会

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 ~消防演習と運動会~
 斜里町の消防演習は、昨年まで5月第4週の日曜日に開催されていて、朝日小の運動会と重なっていました。そのため消防団のお父さん方は、午前中運動会に参加できませんでした。消防署の方で配慮してくれたのか、今年は土曜日に消防演習が行われました。
 一糸乱れない集団規律と集団行動は運動会と重なる
 人間には、「集団本能」とか「集団欲」といった生理学的な機能が組み込まれていて、人間社会は、集団規律を守ることで成り立っている。人間は集団でいることで自分の命を守っているといわれています。
 特に消防団とか軍隊は、集団規律や集団行動ができていないと、事故や死につながることから、徹底した訓練が行われます。学校の集団生活ですから、当然、集団規律や集団行動が重んじられます。
 ところが最近のオリンピックの入場行進は、昔と違い選手が行進曲に合わせて足並みを揃えて行進するのは「軍隊を連想する。」という批判から、だらだら歩く形になりました。これに影響を受けてが、学校の体育の授業でも「集団としての行動の指導」が削除されました。(教えなくなりました。)
 しかし、「集団規律」「集団行動」は必要です。
 個性とか自由とか言っても、それは集団の活動や日常生活の中で発揮されなければ意味がありません。もしこの点を無視すれば、単なる自己中心的なわがままな迷惑行為です。最近、集団生活に馴染めず、反発したり、逃げ出したりする子どもが増えてきています。
これは体を通して繰り返し覚えさせる教育の範疇に属することから、体育科において指導する内容です。また普段の学習にも大切なことです。運動会を通して子供たちに身に付けさせたい大事なことだと思います。消防演習は、大変勉強になりました。
 

2017年5月29日月曜日

花便り セッコク 運動会

~平成12年の作品~

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校だよりから】
 《心がホッとステーション》
~運動会の思い出~
 私が小学生の頃、朝6時の花火の合図で場所取りをるのは、父の役目でした。毎年だいたい決まった場所に隣近所の家族が集まって陣取り、お昼になるとそれぞれが持ち寄ったお弁当を分けて食べるの運動会の楽しみでもありました。
 ところが隣のマーちゃんは、毎年そんなごちそうを前に「紅白選手リレーがあるから、ぼくはあんまり食べない」と言うのです。運動会の華は何とっても最後の紅白選手リレーです。各学級から選ばれた精鋭の走りは見応えがあります。父が「喜充も選手だったらなあ。場所取りにも力が入るんだけなあ!」と言うと母も「そうだね。そしたら母さんもごちそうもっと作るんだけどね」と子どもの心を傷つけることを言ったことを覚えています。
 私が通っていたのは、美幌の東陽小学校でした。当時は1学年4学級で1学級45名近くいましたから、男子だけでも90名くらはいました。その中で選手は学年男子8名でしたから、どう頑張っても私の走力(徒競走は緑のリボン、運命走で赤いリボンをもらうとうれしくて大事にとっておいたものでした)では無理でした。(ごちそうをお腹いっぱい食べた方がよかった)
 娘が小学生になって、運動会の私の仕事はビデオ係になりました。なるべく近くによってファインダーで我が子をアップで撮りました。我子中心の撮影なので、回りの子が映っていなくてっきり1等賞だと思っていたら、結果はその反対でした。家に帰って、「見たくない」という娘を説得してお昼の残りのごちそうを食べながら、スローにしたり、何度も再生を繰り返してビデオを見たものです。親はそんなに1等賞にこだわっていなく、子どが一生懸命やっていれば満足なのです。私の親もたぶんそうだったのだと思います。親の立場になって初めて知りました。
 ~学校行事の中で運動会が一番楽しい!~
 一生懸命な子どもたちのがんばりに感動する 時代が大きく変化する中で、運動会の種目はほとんど変わっていません。徒競走、玉入れ、綱引き、紅白リレーは定番です。「運動会の種目は単純で分りやすいものがいい」と若い頃先輩の先生から言われたことがあります。よくテレビでハプニングビデオが流されますが、一番多いのが運動会です。学会は練習通りにできれば大成功ですが、運動会は練習通りだったらおもしろくありません。何が起きるかわからない。大ドンデン返しの可能性のある運会の楽しみです。
 ところが小規模校の運動会は、徒競走でもリレーでも走る前から結果が分かっていて、「あの子には勝てない。ぼくはどうせ?番目だ。」と初めからあらめムードが漂いがちです。負けて悔しいと思わないとダメ! 負けたくないと思うから、最後まで頑張ることの大切さを学ぶのも運動会です。「負けるな!負けるな!」と応援しても「勝て!、勝て!」とは言いません。家族の声援が子どもたちはがんばりを後押しして普段以上の力を発揮するかもしれません。総練習と違う結果が出るのを楽しみにしています。
 「若松の運動会は、よその子でもみんなで応援するのがいい」と言われたことがありました。
 子どもたちのがんばりとそれを応援する家族と地域の皆さんの大運動会です。

2017年5月28日日曜日

花便り アマリリス ハンチング帽

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
・・・ハンチング帽子がトレードマーク・・・
 街頭指導で回っていると子どもたちがニタニタ笑いながら「校長先生、おはよう!」と声をかけてくれます。
「どうして笑うの?」と聞くと「だって、その帽子をかぶっていたら不審者ぽい?だもん」と言われました。
「ところで校長先生、前から聞こうと思っていたんだけど、校長先生って、どんな仕事してるの?」と質問され、“なるほど、行事の時にあいさつをする人ぐらいにしか思っていないのでしょう。”
 校長先生の仕事は? “子どもたちの命と安全を守ること”
「みんなの命と安全を守ることが一番の仕事かな? インフルエンザでの学校閉鎖を決めたり、悪天候だと運動会や遠足を延期したり、交通安全や不審者対策をしたり、給食も“検食”といって、みんなより早く食べてチェックするんだよ。」というと「へえ~、思ったより大変なんだね。」といわれました。
 ○◎○交通安全街頭指導○◎○ 
 街頭指導していただきました指導員や地域ボランティアの皆さん“ありがとうございました。”
交通安全はいつも100点 学校のテストは、70点でも80点でも間違ったところは直せばいいけれど、交通安全は、ちょっとしたミスや安全確認を怠ったばかりに交通事故に遭い、ケガをしたり、命を失ったりします。『交通安全はいつも100点』と自分に言い聞かせて下さい。お手本となるお父さんやお母さんの安全運転もお願いします。

2017年5月27日土曜日

花便り エビネ 芝桜 清々しさ

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》 
 「母の品格」  多湖 輝 著 ~日本のお母さん方へ~
  すがすがしさって何ですか?
 「品格」とは、気取った話し方やすました態度のことをいうのではなくて、稟とした清々しい心のもちようなのだということです。
「品格」のない若いお母さんたちをあちこちで見かけるようになりました。スーパーマーケットで売られているぶどうを一粒とって、そのまま口に入れた子どもがいました。その様子を見ていたお母さんがこう言ったそうです。「あっ、ダメ。洗っていないから汚いでしょ!」
そばにいた店員が見かねて「そんなことされたら困ります。」と注意をすると「食べられて困るなら、きちんとラップして売って下さい。」と食ってかかったといいます。
なんとも殺伐とした光景ですが、最近こんなお母さんがわりとたくさんいるようです。
「自分の子どもは悪くない。悪いのは周りの人たち」という理屈にならない理屈をふりまわして、子どもをかばっているお母さんたちです。
「ぼく(わたし)悪くないもん」という未熟な精神状態のまま大人になってしまった人たちが、はたしてこの国を支えていけるかと考えると、気持ちが悪くなります。マナーを身に付けない、そして、ルールを守れない子ども、わがまま放題で自由をはき違えた子どもが再生産されていくことになります。
 「品格」のある人間とは、しっかりとしたマナーを身に付け、きちんとルールを守れる人をいいます。人に対する優しい気持ちや世の中のルールを教えられるのは家庭しかありません。それを子どもに身に付けさせるのが「しつけ」なのです。学校は、家庭でしっかりしたしつけがなされていることを前提にして運営されているのです。やっていいことと悪いことの区別を教えられるのは何をおいても家庭なのだということを是非わかっていただきたい。 

東藻琴の芝桜 今が見頃です。

2017年5月26日金曜日

花便り キンギョソウ フラワーパラダイス

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》 フラワーパラダイス 
 青葉が目に鮮やかな季節を迎えました。朝日ヶ丘では、ウグイスが鳴いています。学校周辺にもさまざまな花が咲いています。毎朝子供たちが、見つけた花の報告にやってきます。
「黄色いちっちゃい花がたくさん咲いていたよ。」(それはレンギョウだね)
「ちっちゃい紫色の花が咲いていたよ。」(それはムスカリだ)
「歩道の割れ目から、たんぽぽが咲いていたよ。」(たんぽぽは、どんなに踏まれても育つ丈夫な植物なんだよ)他にも、つつじ、スイセン、クロッカスが咲いています。
「校長先生、ペンペン草も生えてるよ!」
 季節の移り変わりに敏感な豊かな心を持ってほしいものです。
 1年生 生活科「朝日ヶ丘探検!」
「校長先生、すごいしょ!チョウチョとったんだよ。」
(1年生の男子が、虫かごにチョウチョと草、どんぐりを入れて校長室に持ってきました。)
「どこでとったの?」「森の中だよ。ほかにも虫がたくさんいたよ!」
「そのチョウチョどうするの?」 「かうにきまってるしょ。」
「何を食べるか、知っているの?」「草にきまっているしょ。」
「自然の中で生きていたんだから、みんなで見たら、また森の中に帰してあげたらいいよ。」
「せっかくつかまえたのにイヤだよ。」
「飼い方も知らない1年生のところにいて、すぐ死んでしまったら、かわいそうだよ!」
「どうしようかな?村木先生に相談するか・・・。」
  チョウチョは、その後どうなったのでしょうか

2017年5月25日木曜日

花便り カスミソウ 筆順

~平成12年の作品~

【平成18年度 北見市立若松小学校 学校だよりから】
  筆 順  花壇用の土と肥料を買って、「若松小学校で領収書をお願いします」と言うと、レジの20代前半の店員さんが、領収書を書き始めました。見ていると、下から上、右から左、信じられない書き順に愕然としました。しかし、その店員を責めるつもりはありません。きっと小学生のとき、きちんと教わらなかったんだろう。私の教え子でもこんな書き順をする子がいるかもしれないなあ~。と思いながら、「ありがとう」と言って受け取りました。
  日本は漢字文化です。一説には複雑な漢字を使うことで日本人の知能程度が高いとも言われています。
 漢字には一字一字意味があり、文字が芸術にもなります。ですから漢字はただの記号とは違います。書き順(筆順)は、書道で行われているものと学校で教えられているものとが違う場合があります。要は筆の運びがスムーズであり、字の形の整えやすい書き順であればよいとされています。しかし、大原則があって、「上から下へ、左から右へ」くらいは最低守って書いてほしいものです。また、学校できちんと教えなければならないことです。
 「読めればいい!」では困ります。
 皆さんが小学生のとき、先生の号令に合わせて空中に指で大きく何度も書いた記憶はありませんか?
  「学問に王道なし」という言葉があります。学問に手っ取り早い方法はない。地道な繰り返しである。という意味だそうです。脳の発達からして、技能の感覚とか徹底的な習熟のための反復練習を好んでやるのは8歳くらいまでです。ですから、算数の「九九」は反復練習が得意な2年生の学習になっているのです。 
 

2017年5月24日水曜日

花便り シャクヤク 参観日 学校ボランティア

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
△▽△授業参観は多くても学級懇談に残る人が少ない!△▽△
 参観日は、授業を通してお子さんの様子を見てもらうのが第一のねらいですが、保護者の皆様から教育上の悩みや問題点、あるいは学校や学級担任に対する要望等を伺い、皆さんと一緒に考え、話し合うものです。
 年度はじめの学級懇談では、学級担任から、子どもたちの様子や学校の教育目標を受けての学級の目標や指導方針(学習と生活指導)について説明するのが通例ですが、潮見小では、PTA役員を選出するのが第一の目的になっているようです。「役に当たりたくないから、懇談会には残らない。」というのであれば問題です。
 PTA役員会でも話題になり、何か良い解決策はないかと話し合ったところですが、妙案はありません。皆さん忙しいとは思いますが、学校の教育活動にも是非ご協力下さいますようお願い申し上げます。
  札幌市立山の手小学校(ボランティア活動の先進校)視察
 山の手小学校「地域ボランティア(すくすく育み隊)」事務局のお母さんから聞いた話です。
~校長先生の計らいで職員室に席があって、ほとんど毎日学校に来ています。活動内容は、図書室の整理、自然観察の講師、広報誌づくり、花壇づくり、校区内巡回パトロールなど、PTA活動とは別に、有志(約100名)で活動しています。学校の廊下には、ボランティア専用の掲示板があって活動の様子を紹介しています。
 最初は、月に何度が集まって会議を行い、集まる場所と時刻を決め計画的にてやっていました。そうすると負担になって長続きしないことがわかりました。「私は、いつも出ているのに、あの人は、出てこない。それじゃ私も出ないわ・・・」となってしまったのです。
 そこで、私たちの「すくすく育み隊」のコンセプトは、「できるときに、できることをする」にしました。
 巡回パトロールも時間を決めていません。“犬の散歩や買い物は、子どもたちの登下校時に合わせる。ジョギングのコースを学校周辺にする。子どもたちに会ったら、必ず挨拶を交わすようにしましょう。皆さんのできることでいいのです。”と呼びかけたところ、どんどん参加者が増えていきました。~
 ボランティアの合言葉に“さわやかに さりげなく さいごまで”というのがあります。打ち合わせや集まりを持って計画的にすることも大切ですが、さりげなくすることが、最後まで長続きする秘訣かもしれません。
 潮見小校区でも多くのボランティアの方に協力をいただいています。改めて感謝申し上げます。

2017年5月23日火曜日

花便り オオアマドコロ 遠足


【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》
  遠 足 *からだ全体を使って春を感じる。(出発式の挨拶から)*
 足は、もちろん歩くためです。手は、いろいろなものに触れて感触を感じて下さい。目は、野原に咲く草花にも気付いて欲しい。耳は、小鳥のさえずりを聞いたり、先生の話をきちんと聞くことと。鼻は、潮の香りを感じることでしょう。口は、おいしいお弁当を食べるために使います。そして、頭は、体全部で感じた遠足を思い出して、家族の人に話すことで遠足が終わります。遠足の思い出を絵に描いたり、作文にまとめるのもいいでしょう。
 4年生の女の子と桜が満開の並木道を歩く
 朝、ちょっと早く家を出て、桜並木を歩いていると、登校してくる女の子と会いました。連休中、何をして過ごしたか。すごく若くて優しいお母さんの話をしながら、学校まで来ると、「ところで校長先生!潮見小学校には慣れましたか?」と聞かれました。
「まだかなあ?」と返事をすると「それじゃ、ときどき遊びに行ってあげるよ。」と言ってくれました。
お母さんが優しいと子どもも優しくなるのですね。今度この子に会ったら、「母の日」は、どうしたか?聞いてみようと思います。
《シリーズ「イキイキ子育て」》
 正しいしつけは、子どもへの大切な贈り物
      子どもが相談したくなる親は、どこがちがうのだろう
 人は愛され理解されたがっている存在です。理解されないときの不満がたまるとキレることもあります。突然子どもがキレたとき、本人も親も理由がよく見えず、怒ったり苦しんだりしますが、理由はちゃんとあるものです。日頃から相手の話をじっくり聞く、同じ目の高さで考える、深い関心を払う、といった姿勢を親が身につけることで子どもは親に愛されている実感を得ることができます。
 子どもは愛されていると感じるとき、安定した気持ちで問題に立ち向かうことができます。そして、不必要に攻撃的にならず、他の人や問題を受け入れることができ、大きく成長できるものです。子どものしつけに関することは、おじいちゃん、おばあちゃんとも話し合うことが大切です。
 *子どもが愛されていると実感できるコミュニケーションをすること*

2017年5月22日月曜日

花便り ミカンの花 お客様サロン

~平成12年の作品~

【平成22年 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》
 校長室はお客様サロン 札幌三越にあった「お客様サロン」を参考
お客様サロン第1号は、読み聞かせサークル「すまいる」のお母さん方6人でした。サークル活動の内容のほかに、潮見小のこと、学校だよりや子どもたちの様子、PTA活動について、学級懇談に何故残らないのか、などコーヒーを飲みながいろいろ楽しいお話を伺いました。“校長室は入りづらい雰囲気がある。”と思っていたようですが、「そうでもない。」と思っていただけたように思います。
 歯科検診に来た北原医師も帰りに寄っていかれて、子どもたちの歯の健康についてのお話を伺ったり、“赤塚不二夫氏の色紙が何故潮見小にあるのか?”などが話題になりました。
 表示は「お客様サロン」ではなく「校長室」となっていますが、保護者の皆さんや地域の皆さんの声を聞く“開かれた学校”でありたいと思っていますので、どうぞ気軽にお越し下さい。校長室の模様替えをしました。
  ~5月13日~
 「交通安全教室をして1週間くらいは、規則を守るけれど、時間が経つとだんだんといい加減な行動が目立ってきます。交通安全は、いつも100点でなければならない。学校のテストは、80点でも90点でも、間違ったところは直せばいいけれど、交通安全は、ちょっとしたミスや安全確認を怠ったばかりに交通事故に遭い、ケガをしたり、命を失ったりします。『交通安全はいつも100点』と自分に言い聞かせて下さい。お手本となるお父さんやお母さんの安全運転もお願いします。」と交通指導員の方が言っていました。
 連休も終わって、新学期から1ヶ月が過ぎ、新しい学級、新しい先生にも慣れてきて緊張感がとれてくる頃です。この時期は往々にして、気の緩みからか事故が起きたり、問題行動が起きたりすることが多いです。統計上小学生の死亡事故は5~7月に集中しています。学校でも注意して見ますが、ご家庭でもお子さんの様子をよく見て下さい。

2017年5月21日日曜日

花便り タイムカプセル キョウチクトウ タンポポ

 ~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
  タイムカプセル開封  開校当時を振り返る 
 ~昭和55年(1980年)4月に新築された校舎において第一歩を踏み出しました。しかし、子どもたちは、せっかく新校舎で学び、遊べると大変はりきっていたのですが、運動会はテントもなく、体育館には何一つ設備はなく、子どもたちを始め、先生、父母ともとても寂しい思いをしました。特に運動会のときは、市内の小学校が同じに日になっていたので、潮見小だけが翌週に行い、網小や南小から物品を借りて行ったものです。その姿を見て、私は何とかしなければならない。子どもたちがかわいそうだと思い、当時の豊島校長、井戸川教頭、PTA役員の方々に相談したところ、皆さん賛同してくれて整備促進委員会が発足となりました。しかし、寄付をいただくということは大変なことでした。委員の方々一致団結してやった結果、当初の目的を何とか達成し、運動会用テント、キャンプ用テント、体育館の緞帳(どんちょう)、暗幕、照明器具等がそろいました。 そのときの子どもたちのうれしそうな顔は、今でも忘れません。~
 記念式典の最後は、校歌作曲者松田彰光氏のピアノ伴奏で参加者全員が校歌を合唱 
○◎○懐かしい映像□◇□ 
 式典では、30年を振り返る映像とタイムカプセル埋設当時と開封作業の様子が映し出されると、旧職員のある方は、「俺もあのときは若かったなあ~。」と言いながら懐かしそうに見ていました。
◎○◎全員で校歌斉唱◇□◇ 
 校歌の作詞者で昨年亡くなられた吉坂市造氏の奥様と作曲者の松田彰光氏にも今回出席をいただきました。吉坂氏の奥様は、娘さんと一緒に来られました。
「娘たちは、西小学校の卒業生なので、私も娘たちも主人が作詞した校歌を聞く機会がこれまでなかったので、今回一緒に来ました。松田先生の伴奏で、参列者全員が合唱したとき、胸が熱くなりました。呼んでいただいて本当にありがとうございました。」と感激されていました。
 作曲者の松田氏は、30年前を思い出し、「作曲の依頼があったとき、吉坂さんの作詞を見て、すぐに曲のイメージが湧きました。とてもいい校歌ができたと思っています。まさかこの歳になって、皆さんの前で校歌のピアノ伴奏をするとは思っていませんでした。光栄なことです。」とおっしゃっていました。70歳とは思えない、力強い伴奏で子どもたちはいつも以上に元気に歌いました。
***歴史資料室*** 
 当日、歴史資料室にも多くの卒業生が訪れました。
「ああ~、なつかしい。この給食の食器、これでラーメン食べると手が熱かったんだよね。今、こんな立派な食器なの?いいなあ!」と言ったのは、20代後半の女性のグループでした。
タイムカプセルに寄稿した島田協賛会長さんの原稿も展示してあります。それを見て「ああ~、こんなこと書いたんだな?全然記憶がないよ。」と言いながら思い出に浸っていました。
式典終了後にタイムカプセルに納められていた作品の引き渡しをしました。
:::230名が思い出の作品とご対面::: 
 「息子に頼まれて、受け取りに来ました。」「当時、何年何組か、分かりますか?」「え~と、たぶん3年生か4年生だったと思うのですが?」「生年月日は、分かりますか?」「ええ~と、確か・・・。」と探すのに苦労しました。
「あった!これこれ…。思い出した。そうそう、こんなこと書いたんだよな・・・。」と一緒に来ていた友だちと談笑する場面もありました。
 タイムカプセル埋設当時は、開封して返却することまで考えていませんでしたので、一覧表とか、連絡先とかがなく、ましてや20年前のことで記憶が定かでない人が多かったようです。さらに当時は1,000人を超える児童数でしたので、どう知らせたらよいか悩みました。それで新聞(網走タイムズや伝書鳩など)やHPなどで卒業生に呼びかけを行いました。中には「うちには連絡がない。どうなっているのか?」という電話もありました。この後も、学校の方で引き渡しをしますので、お知り合いがいましたら、学校まで問い合わせるようにお話し下さい。

~たんぽぽが一面に広がっています~

2017年5月20日土曜日

花便り 網走市立潮見小学校開校30周年記念

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】 
 30周年記念式典 式 辞
 今日の佳き日に合わせるかのように校庭の桜が咲きました。本日ここに本校開校30周年記念式典が盛大に挙行できますことを心より感謝申し上げます。
 さて、皆さんご存知の通り、昨年、赤塚不二夫氏の直筆画が本校で見つかりました。新聞・テレビに取り上げられたことから、「開運、何でも鑑定団」という番組のプロデユーサーがわざわざ来て、出演交渉をしていきました。そのプロデユーサーは、「この絵が10万、20万円という価値ではなく、赤塚さんの絵を通して、人と人の結びつきや潮見小学校の30年の歴史を是非紹介したい。この絵は、まさに学校の宝ですよ。」と話されました。
 確かに、全国ネットで紹介されたことで、多くの方から電話やお便りが届きました。来客者は、このことを話題に、昔話に花が咲きました。地域の年輩の方からは、“校門の横にある赤松の木は、実は旧潮見小学校の校庭にあったものを移設したものであること”、旧職員の先生からは、“開校当時は、この辺りは湿地で雨が降ると道がぬかるんで、子どもたちは、泥だらけになって登校していたこと”、消防施設の査察で来た消防士さんは、「ぼくもこの学校の卒業生なんです。体育館に貼ってあったこの漫画が大事なものだとは知らずに、ボールをぶつけて遊んでいました。」と当時のことをなつかしく語っていました。
 30年を振り返ると、これまで潮見小学校は多くの人たちに支えられてきました。毎日街頭指導をしていただいている地域安全ネットワークの皆さん、読み聞かせサークル「未夢の会」や「すまいる」の皆さん、そして、この周年行事に取り組んでいただいた協賛会、実行委員会の皆さんです。
当初は、タイムカプセルを開封するだけの質素なものにしようと始まりましたが、会合を重ねるたびに、次から次へとアイディアが出て、予定以上の事業を行い、今日を迎えました。
 30周年記念事業を通して、多くの人との出会いや触れ合いがありました。このことが潮見小学校の新たな宝物になりました。そのきっかけを作ったのが、まさに赤塚不二夫氏の漫画だったのです。残念なことにこの「開運、何でも鑑定団」という番組は網走では放送されていませんので、出演はお断りしました。
 さて、潮見小学校は、このように多くの人たちによって支えられています。私たちは、それにどう応えたらいいのでしょうか。
 まずは、この後、全校生で精いっぱいの合唱をお届けします。そして、校歌作詞者の吉坂さん、作曲者の松田さんに感謝をこめて、元気いっぱい、心をこめて校歌を歌います。
 さらに潮見っ子は、いつも笑顔で、明るく、元気いっぱいのあいさつをすることでお返しをしたいと思います。そして、勉強を一生懸命することをお誓いします。
 在校生の皆さん、校長先生は、今、皆さんの前で約束をしましたが、守れますか? 「は~い!」
大きな声で返事をしてください。守れますか? 勉強もしますか? 「は~い!」
 最後になりましたが、御多用の中、ご列席を賜りました新谷教育委員長さんをはじめ、ご来賓各位、並びに地域招待者の皆様、卒業生、旧職員、保護者の皆様に心から感謝を申し上げ、学校を代表しての挨拶といたします。ありがとうございました。
     平成22年 5月16日    網走市立潮見小学校長 牧 野 喜 充

2017年5月19日金曜日

花便り ヒナゲシ 領収書の書き順

~平成12年の作品~

【平成18年度 北見市立若松小学校 学校だよりから】
  領収書の書き順  花壇用の土と肥料を買って、「若松小学校で領収書をお願いします」と言うと、レジの20代前半の店員さんが、領収書を書き始めました。見ていると、下から上、右から左、信じられない書き順に愕然としました。でも、その店員を責めるつもりはありません。きっと小学生のとき、きちんと教わらなかったんだろう。私の教え子でもこんな書き順をする子がいるかもしれないなあ~。と思いながら、「ありがとう」と言って受け取りました。
  日本は漢字文化です。一説には複雑な漢字を使うことで日本人の知能程度が高いとも言われています。
 漢字には一字一字意味があり、文字が芸術にもなります。ですから漢字はただの記号とは違います。書き順(筆順)は、書道で行われているものと学校で教えられているものとが違う場合があります。要は筆の運びがスムーズであり、字の形の整えやすい書き順であればよいとされています。しかし、大原則があって、「上から下へ、左から右へ」くらいは最低守って書いてほしいものです。また、学校できちんと教えなければならないことです。
「読めればいい」では困ります。
 皆さんが小学生のとき、先生の号令に合わせて空中に指で大きく何度も書いた記憶はありませんか?
  「学問に王道なし」という言葉があります。学問に手っ取り早い方法はない。地道な繰り返しである。という意味だそうです。脳の発達からして、技能の感覚とか徹底的な習熟のための反復練習を好んでやるのは8歳くらいまでです。ですから、算数の「九九」は反復練習が得意な2年生の学習になっているのです。 

2017年5月18日木曜日

花便り 菖蒲 土曜日の過ごし方

~平成12年の作品~

【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから 】
 《子どもたちの「土曜日の過ごし方」(道教委が調査)》
 何のために土曜日を休みにしたのか?
 子どもたちが社会体験や自然体験などの様々な活動を経験し、生きる力を育むことを目的にH14年度から実施となった学校週5日制。道教委は今回初めて子どもたちを対象に直接、「誰と」「どこで」「何をして」過ごしているか?土曜日の過ごし方を聞いた。
◆過ごす相手は、「親」33%が最も多く、過ごす場所は「自分の家」が43%で第一位、何をしているかは、「ゲーム」が19%と一番多かった。土曜日に行われる地域行事について、参加経験がある児童は74%と多かったが、参加経験のない児童は、「あることを知らない」が35%となっている。
◆土曜日を充実して過ごすために希望することについては、「休日なので自由にしてほしい」が23%と多く、「家庭学習がしっかりできる」は2%と低かった。(学校週5日制が本来のねらい通りになっているか疑問になります。)
◆本道における子どもたちの学力、体力のなどの実態を踏まえ、学校・家庭・地域社会が連携する中で、必要な方策について検討していくことが求められます。

2017年5月17日水曜日

花便り ジャガイモの花 ネット予約

~平成12年の作品~

【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》
  ネット予約 人間性映す
 出張で札幌に行くことになり、ネットでホテルを予約した次の日の新聞記事に目が止まりました。
~予約サイトを開けば、深夜や早朝でも空室が確認でき予約も可能、ネット限定割引プランで宿泊できたり、口コミで評判を知ることができるようになり、予約サイトはガイドブックよりも手軽で便利な道具として定着した。宿泊施設側にとっても、混み合う時間帯の電話対応業務が軽減され、広告効果も期待できることから利便性の向上につながっている。
 しかし、ネット環境の充実は、必ずしもいいことばかりではない。電話で予約を受けていた頃は、口調や言葉遣いでお客さんがどんな人物か、ある程度つかめたけれど、今は「来てみないとわからない」と宿主が嘆く。
◆さらに「同じ日に数カ所のホテルに予約を入れ、キャンセル料が発生しないギリギリの時期になって、行くホテルを決め、他はすべてキャンセルするというホテル泣かせの人間がいると聞いて憤慨するとともに絶望的となった。
◆どんなしつけや教育を受けたら、これほど身勝手な人間になれるのだろうか、彼らには自分がしたことでホテルや泊まりたくても泊まれなかった人たちにどれだけ迷惑をかけたか想像できないだろう。たとえ想像できたとしても自分さえよければそれでいいのだ。
◆ネット予約は便利で効率的なシステムだが、顔を合わせることなく、何度かクリックするだけで簡単に予約したり、キャンセルができてしまう。それだけにネットを使った生活には、今まで以上の人間性の成熟が必要である。(千石涼太郎 作家・エッセイスト)~
 これからは、ネット社会はますます進化し、さらに便利になるでしょう。子どもたちは、その使い方は教えなくても覚えるはずです。教育が果たす役割は、道徳をしっかり教え人間性の成熟を図ることです。

2017年5月16日火曜日

花便り 薔薇 茶の間で勉強



【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》 “尾木ママの『叱らない』子育て論”
  「ダイニングテーブルでの勉強」が集中力を磨く 
 子どもが効率的に勉強するために、集中力を上げるにはどうすればいいか?机の間に30分も座っていられない。宿題をやっているかと思ったら、マンガばっかり読んでいて」こんなため息をつくママはきっと多いと思います。
 ◆どうしたら子どもが集中して勉強ができるようになるか?答えはカンタン! いっそのこと勉強机で勉強させないで、ママがご飯の支度をしているすぐ横、ダイニングテーブルで勉強するのが実は一番いいんです。
 これは監視できるからではなく、小学生にとって集中するために必要なのは安心感なのです。
ママが近くにいることで安心して勉強もはかどるのです。自分の部屋だと勉強机のまわりには逆に誘惑がいっぱいあります。マンガやゲームに手が伸びるのは当然です。ある実験では、生活音の中にいるほうがかえって集中力が上がる、というデータもあります。小学生に自分の部屋で静かに勉強しろというほうが無理です。
 たとえば子どもが算数の宿題をやっていて、すぐ横でママが洗い物をしています。「ママ、これは分数で表すとどうなるの?」「どれどれ?これはね…。」とちょっと手を拭いてすぐ見てあげられる。すると「いま学校でこんなことを習っているんだ。」「うち子は、こういうところが苦手なんだ。」日常生活の中で、細やかに見てあげられる。子どものいまを知っていると親の子どもへの理解も深まり、子育ての力もアップ。子どもとの信頼関係も深まります。ひいては子どもの学力や成長に大きな差が出ます。「ぜんぜん机で勉強しないじゃないの?なんのために机があるの!」なんて叱るのは大きな間違いです。まずは安心感のあるダイニングテーブルで、勉強する習慣を身につけさせることが大切です。

2017年5月15日月曜日

花便り ベコニア 「あいさつで人を大切に」

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》 
 「あいさつで人を大切に」
 日曜日、さわやかな天気につられ早く目が覚めたので、デジカメを持って桜の名所網走神社まで散歩に出かけました。
 早朝は、ウォーキングや犬を散歩させる人たちとよくすれ違います。行きはよいよいでしたが、帰りは登りでだんだん息が切れかかった頃、網走小の登校時刻になって、十数人の子どもたちとすれ違いました。そのうち高学年らしき女の子から「おはようございます」とあいさつされました。その後、4年生くらいの男子と第一中学校の女子生徒からもあいさつされました。
 潮見小校区では校長だと分かっている子がいますが、ここでは散歩しているただのおじさんです。“地域の人にもこうやってあいさつをしてえらいなあ!”と感心しました。
 地域の方から「潮見小の子は、きちんとあいさつをするいい子ばかり!」とお褒めをいただいたことがありますが、「あいさつで人を大切に」は、潮見小ばかりでなく網小、一中も同じでした。(網小、一中の校長に伝えたいと思います。)家に近づくと三中の生徒に出会いました。「おはよう」と声をかけると、びっくりした様子で「何だ!校長先生だったの?ジャージ姿だったからわからなかった。」と言われました。
 この日の夜、「網走市豊かな心を育てる活動推進会議」があってこの話を紹介しました。この会は、教育関係者、市P連、子供会連合会、町内会連合会、民生委員、スポーツ少年団、女性団体、青年会議所などの団体から選出された会員をもって構成され、豊かな心を育てる小中学生の意見発表会、標語の募集、あいさつ運動の啓発活動を行っています。本校の学校評議員の露口さん(町内会連合会)、松井さん(子供会育成連合会)、佐藤さん(NPOこどもみらい事務局)もこのメンバーです。

2017年5月14日日曜日

花便り シラン 清々しさ

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》   「母の品格」 多 湖 輝 著 
   ~日本のお母さん方へ~
「すがすがしさって何ですか?」
「品格」とは、気取った話し方やすました態度のことをいうのではなくて、稟とした清々しい心のもちようなのだということです。
 「品格」のない若いお母さんたちをあちこちで見かけるようになりました。スーパーマーケットで売られているぶどうを一粒とって、そのまま口に入れた子どもがいました。その様子を見ていたお母さんがこう言ったそうです。「あっ、ダメ。洗っていないから汚いでしょ!」
そばにいた店員が見かねて「そんなことされたら困ります。」と注意をすると「食べられて困るなら、きちんとラップして売って下さい。」と食ってかかったといいます。
なんとも殺伐とした光景ですが、最近こんなお母さんがわりとたくさんいるようです。
「自分の子どもは悪くない。悪いのは周りの人たち」という理屈にならない理屈をふりまわして、子どもをかばっているお母さんたちです。
「ぼく(わたし)悪くないもん」という未熟な精神状態のまま大人になってしまった人たちが、はたしてこの国を支えていけるかと考えると、気持ちが悪くなります。マナーを身に付けない、そして、ルールを守れない子ども、わがまま放題で自由をはき違えた子どもが再生産されていくことになります。
 「品格」のある人間とは、しっかりとしたマナーを身に付け、きちんとルールを守れる人をいいます。人に対する優しい気持ちや世の中のルールを教えられるのは家庭しかありません。それを子どもに身に付けさせるのが「しつけ」なのです。学校は、家庭でしっかりしたしつけがなされていることを前提にして運営されているのです。やっていいことと悪いことの区別を教えられるのは何をおいても家庭なのだということを是非わかっていただきたい。

2017年5月13日土曜日

花便り ジャーマンアイリス 歯科検診




~平成12年の作品~

【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》
1年生(生活科)「学校たんけん」
 「ここが校長室ですよ。廊下からも職員室からも入れます。どうしても校長先生とお話したいときは、ノックをして、きちんとあいさつをして入るようにしましょう。今、校長先生はお仕事しているので、お話は後で聞きましょう。」と担任の先生が廊下で説明しているのを聞いていました。
 「校長先生のお仕事って何なの?」と聞かれました。「う~ん、簡単には説明できないね。」と言うと「今度ゆっくり聞きに行くからね。」と言われました。
 歯科検診 学校歯科医師:米村先生、榎本先生に聞きました。(お二人とも本校の元PTA会長さんです。)
 潮見小の子の歯はどうですか?
 ~昔に比べると治療している子も多いし、相対的には虫歯は減っていると思いますが、全国に比べて北海道の子は、虫歯が多いという統計があります。学校でどうこうよりも家庭の問題ですからね。~
 ~口が大きく開けられない子が増えています。頬づえをついたり、うつぶせ寝をしたり、姿勢が悪いとあごの関節がうまく働かなくなります。このまま大人になるとお寿司が食べられなくなりますよ。口をあけて指3本分が縦にすっぽり入るくらい口が開けられると健康な口です。~
 ~健康な状態を知ることが大切です。特に口の中は人が見るものではありません。自分で“こんなもの・・・。”と思って放置しておくことが一番良くありません。~
 お子さんの歯の健康状態をチェックしてみてください。

2017年5月12日金曜日

花便り カザグルマ サバの味噌煮

~平成12年の作品~

【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》 
  “尾木ママの『叱らない』子育て論”
~学力を上げる晩ごはんは「ハンバーグよりサバの味噌煮」~
 子どもはハンバーグが大好きです。「今晩、何が食べたい?」と聞くと「ハンバーグがいい!「ママ、サバの味噌煮が食べたいよ!」なんてお年寄りみたいな好みの子どもは、ほとんどいないでしょう。
「せっかく作るのなら、子どもが喜んで食べてくれるもののほうがいい。」と子どもの好きなものばかり作ってしまうママの気持ちもわかります。でも、サバの味噌煮が子どもの記憶力を引き上げてくれるとしたらどうでしょうか?
 サバやアジ、イワシといった背の青い魚には脳を活性化させ記憶力や学習能力を上げる“DHA(ドコサヘキサエン酸)”がたくさん含まれています。このDHAは、脳の情報伝達機能をつかさどる神経細胞膜を作る材料になります。2010年にノーベル化学賞を受賞した北海道大学の鈴木章名誉教授は、子どものころからシシャモをたくさん食べていました。(鵡川町出身)シシャモもDHAが多い魚です。
 近頃は魚をさばけないママも多いし、魚が嫌いな子どもも多い。でも、青魚にかぎらず旬の魚はお肉よりずっと美味しいものです。美味しい味噌煮を作って子どもを魚好きにさせましょう。そして、晩ごはんのときには、こんな魔法の言葉をささやいてみましょう。
「サバには、頭が良くなるDHAがいっぱいだから、ちゃんと食べたら今度のテストは100点とれてしまうかもしれないよ!」と…。

フラワーパラダイスの桜 もう葉桜状態になりつつあります。

2017年5月11日木曜日

花便り カキツバタ 集団行動

~平成12年の作品~

【平成23年度 網走市立潮見小学校 がっこうだより】
   遠足=集団規律・集団行動=避難所生活 震災から学ぶ
 ***今、わたしたちにできること***
 被災地では、未だ体育館での集団生活が続いています。集団で生活するには、勝手気ままな行動は慎まなければなりません。規則やルールを守ることが大切です。その点で日本人は優れているといわれています。
 学校生活でも集団規律、集団行動は欠かせません。何故5月に遠足、6月に運動会があるかといえば、新しい学年がスタートしたこの時期に、集団規律や集団行動をしっかり身につけておく必要があるからです。遠足・運動会は、そのためにあります。
≪集団規律・集団行動の必要性≫
個性とか自由が大事といっても、それは集団の活動や日常生活の中で発揮されなければ意味がありません。もし集団規律や集団行動を無視したならば、単なる自己中心的なわがままで迷惑な行為になり、学校(集団での学習)は成立しません。集団規律・集団行動を身につけるには、体育の授業や遠足、運動会、修学旅行など体験を通して覚えさせることが大切です。
≪事故防止につながる≫
弱い動物ほど群れて暮らしています。人間にも「集団本能」とか「集団欲」といった生理学的な機能が組み込まれています。したがって集団生活という人間にとっての宿命ともいえる生活様式で一人一人の安全を守っていくためには、集団規律は欠かすことのできないものです。遠足などで集団行動ができないと(集団から一人遅れてチンタラ歩いていたら)他人に迷惑をかけるだけでなく、事故につながることになります。
 被災地で自衛隊や消防、警察官や消防団員が活躍しているのは、普段からの訓練によるものです。学校の防災教育も見直しが検討されています。災害から身を守る知識だけではなく、災害を生き抜く力を子どもたちに身につけさせなければならないと思っています。
 ただし遠足の目的は、これだけではありません
 5年生が行ったモヨロ貝塚は、今年7月から改築工事が始まり、周辺の整備も進められることから、この施設での最後の見学になります。学芸員の説明にメモをとりながら、真剣に聞いている子がいました。野外には、黄色いたんぽぽや紫のエゾエンゴサク、白い二輪草(ニリンソウ)が咲いていました。そんな花にも気付くことが大切です。
 “桂町の墓地の向こうに知床連山が見えました。子どもたちから「きれい!」という声が上がりました。山頂が真っ白で青空と周りの状態とのコントラストが何とも言えませんでした。(2年生の学級通信から)” 気づいたことや分かったことを作文や日記に書いたり、絵に描いて表現することも大切です。
 「校長先生、おやつ買ったの?」「ないの!かわいそうだから、これあげる。」と子どもたちからたくさんおやつをもらいました。「もらってもいいの?」と聞くと「食べるより、おやつを買うときの方が楽しいかも?」決められた金額で買い物をするのも勉強です。そして、何よりも楽しみなのは、お昼のお弁当です。朝早く起きてお弁当作りをした保護者の皆さん、大変お疲れさまでした。
 網走では、桜と梅、つつじ、スイセン、レンギョウ、チューリップ、シバザクラなど一斉に咲いています。さわやかな花の季節を迎えました。グラウンドでは、運動会の練習が始まりました。運動会の練習は、集団規律や集団行動を身につける大切な勉強です。

~エゾヤマザクラ 端野スキー場近く~

2017年5月10日水曜日

花便り カーネーション 母の日 あとかたづけで物を大切に

~平成12年の作品~

【平成18年度 北見市立若松小学校 学校だよりから】
 《心がホッとステーション》
 子どもの日は「パパもママも今日は、ワガママ聞いてくれる」でしたが、「母の日」は、お母さんのワガママ聞いてもらう日です。
 母の日の花としておなじみのカーネーション
 カーネーションの花言葉は、色によって花言葉が違います。
赤~「きよらかな慕情」「純粋な愛」 白~「清らかな愛」 ピンク~「女性の愛」「美しいしぐさ」 まだら~「拒絶」 これ知ったら、まだらなカーネーションを贈る気にはなれません。
 母の日にカーネーションを贈るのは、アメリカで母の命日に花言葉で「母の愛情」を意味する
カーネーションを配ったことが始まりと言われています。
 あとしまつで物を大切に ~二人の匠太田さんと成田さんの仕事ぶり~全校朝会で
 物作り名人の太田さんは元大工の棟梁です。作る物もすごいけれど、道具をとても大事にしています。何十年も使っている道具があります。それに感心するのは、作業の後始末がきれいなことです。物置も使いやすくきちんと整理整頓されています。給食調理の成田さんもすごい。一人で短時間に40食分の調理をします。段取りのよさもさることながら、後始末が完璧です。厨房はいつもピカピカになっています。
 それに比べて校長先生は、この前習字に使った筆をそのままにしておいて、こぺこぺにかたくしてしまいました。まだまだ匠の域には届いていません。習字は書き終わってから手を見ると上手に書けたかどうか分かります。上手な字を書く人は、手が汚れていないのです。
  皆さんも二人の匠に近づけるように「あとしまつで物を大切に」しましょう。


 ~端野神社の桜 5月9日~


2017年5月9日火曜日

花便り キリ お風呂と理科

~平成12年の作品~

【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 《心がホッとステーション》
 春の若葉色 おや!潮見花園の看板がない? 
 連休中暖かい日が続き、校庭のつつじが咲き、桜の芽も膨らみはじめました。
1年生が持っているクレヨンには緑と黄緑色しかなく、春の草木の色をクレヨンで表現することはできません。春の微妙な色合いの違いを日本の伝統色では、若草色、若菜色、若芽色、うぐいす色、ひわ色で表現します。日本の伝統色は全部で465色あるそうですが、四季の移り変わりを風情に感じる日本人独特の感性が生んだものです。
 潮見6丁目(あれこれ屋前)の角地の「潮見花園」の看板が外されているのに気がつきました。90歳を過ぎたおじいちゃんがチューリップやひまわり、コスモス、マリーゴールドなどで立派な花園をつくっていました。どうしたのかとても心配です。
 「はな・てんと」:レイクビュースキー場が夏から秋にかけて、赤・黄・紫の花の縞模様に染まり、網走の観光名所になっています。今年も市では、花を育てるボランティアを募集しています。“自分たちの住む街を自分たちで美しくしよう。”という目的で始まったそうです。
《シリーズ「イキイキ子育て」》  “尾木ママの『叱らない』子育て論”から
 お風呂に入ると「理科好き」になる。
 赤ちゃんをお風呂に入れるのは、新米パパの第一歩。それが一日で一番の楽しみと言ってもいいでしょう。(潮見小にもそれを楽しみしている職員がいます。)
少し大きくなると今度は子どもに体の洗い方を教えます。タオルの使い方、シャンプーの仕方とか、お風呂で教えることはたくさんあります。
 お風呂は、子どもにとって不思議がいっぱいのワンダーランド。たとえば湯船にタオルで作った“風船”を沈めるとブクブクとたくさん気泡が出ます。大人にとっては、ごく普通の何でもないことでも、子どもの目線で見るとなぜ泡が出るか不思議なことです。
 こんなところに子どもの個性や感性を伸ばすヒントが隠れています。
「なぜ、天井に水がいっぱいついているの?」そう聞かれたら、どう説明しますか?
これは雲ができて雨が降る原理と同じことを話してやると、翌日から雲をしっかり観察したりするかもしれません。ママとパパと一緒にザブンと湯船に入ると、一人で入った時よりもたくさんのお湯がザーッとあふれ出ます。まさにこれはアルキメデスの原理です。なぜそうなるのかを考えることが子どもにとって科学や物理への入り口になります。お風呂に入りながら、一緒に楽しい疑問や発見をすることがきっと理科が好きになる秘密のステップになると思います。生活の中からの学びこそ本物なのです。

5月8日 野付牛公園の桜 

2017年5月8日月曜日

花便り ゼラニウム 読書で学力UP

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校学校だよりから】
 網走で一番の桜の名所は? 網走にも天都山など桜の名所は数々ありますが、一番の名所は、潮見小学校の2階4年生教室だと思います。道路際にある桜の高さが丁度窓の高さになっていて、先週は窓一面がピンク色になっていました。一日中花見気分でしたが、勉強は集中してやっていました。22日から散り始め、地面がピンク色に染まっています。 
  読書で学力UP 遊びに出かけることだけがGWではありません。
(社)読書推進運動協議会主催の2011第53回「こどもの読書週間」(4/23~5/12)
 今年の標語は「友だち100冊つくるんだ。」 
 平成13年に公布された「子どもの読書活動推進法」によって、4月23日が「子ども読書の日」となったこともあり、こどもの読書週間は毎年、全国各地で大きな盛り上がりをみせています。
 近年電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の流れは大きく変わりました。しかし、その使い手が人間である限り、人間性を育て、形づくるのに[本]が重要な役割を果たすことに変わりはありません。小さいときから書物に親しみ、読書の喜びや楽しみを知り、物事を正しく判断する力をつけておくことが、子どもたちにはとても大切なことです。
 潮見小学校でもこの読書週間に合わせて、良い本に親しむことを薦め、読書の楽しみや喜びを知らせ、正しい読書の習慣を身に付けさせる好機としてとらえ、主幹教諭と学校図書館司書教諭の小松先生が、各学級で読書指導をしています。休みの日は、市立図書館(エコーセンター)へ出かけてみてはいかがですか?

2017年5月7日日曜日

花便り シャクナゲ クリンソウ 花の季節到来

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 《心がホッとステーション》
 学校近くの交差点の一角に“潮見花園”があってチューリップがそろそろ花を咲かせそうです。
 90才になる近所のおじいさんが中心になってボランティアでやっていると聞きました。過日、そのおじいさんらしい人が草取りをしていました。「一生懸命ですね。きれいに咲くといいですね。」と声をかけると「今年はどうかな?」とそれだけ…。黙々と作業するおじいさんは寡黙な人でした。
 あるお寺の境内に「花は美しい。それがわかる心が美しい。」と書いてありました。~花は自分で美しいとは思っていない。花を美しいと感じる人の心が大切なのです。~という教えだそうです。  
 先日、趣味でランを栽培している学校評議員さんのお宅(駒場南)をお邪魔しました。手作りのハウス中には、数々のランの鉢が天井から吊り下げられてありました。風通しをよくするためだそうです。温度管理など手間暇がかかるそうですが、「それでもなかなか思ったように咲いてくれない。」とおっしゃっていました。何か子育てと共通します。
 校区内がきれいな花で飾られていると子どもたちもきっと優しく育つことでしょう。
 校庭の桜とつつじがきれいに咲きはじめました。オホーツクにも花の季節がやってきました。
~平成12年の作品~

2017年5月6日土曜日

花便り たんぽぽ  前向きな母親

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 《心がホッとステーション》
 5月6日、連休が終わって登校してきた男子が気づきました。
 4日の強風で3匹が脱走して、近くの木の枝にひかかっていました。
その子は言いました。
 「こいのぼりもきっと連休どこかへ遊びに行きたかったんだよ!」 
楽しかったGWも終わりました。「楽しみは終わった。今日から、勉強だ!」
と言うと「次の楽しみは、遠足だよ。」と言いました。学校は次から次へと楽しいことばかりです。
シリーズ「イキイキ子育て」》    ~家庭教育手帳から~
  前向きな親の姿は、きっと子どもに届いている
      これまでの常識では通用しない問題が急増
 ひとり親家庭や共働き家庭では、親が働きながら子育てをするため、ゆっくりと子どもと接する時間が少なくなりがちです。しかし、子を思い、精一杯生きている親の姿は、しっかりと子どもたちの心に響いているはずです。社会の急速な変化や家庭の多様化から、これまでの教育や子育ての経験だけでは適切な助言が難しい問題も多いです。
 さまざまな悩みなどは、ひとりで抱え込まず、地域の相談窓口や子育てサポーターや子育てネットワークといった、子育てを応援してくれるシステムを積極的に活用しましょう。家庭児童・教育相談、学校適応指導教室(クリオネ学級)、警察の少年相談窓口、児童相談所、児童民生委員などさまざまな相談機関があります。それぞれの特色を知り、相談内容にふさわしい機関を選び勇気を出して相談してみましょう。

2017年5月5日金曜日

花だより ハナミズキ 子供の日


【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
 GW 元気よすぎた鯉のぼり 大 脱 走!
 今年のゴールデンウィークは、好天に恵まれ桜も咲き、行楽地は大賑わいだったようです。
 斜里でも連休中は気温が高く、桜の名所「朱円小学校の桜」も7~8部咲きになりました。ところが5日の「子ども日」は午後から風が強まり、元気に泳いでいた鯉のぼりが、数匹逃げだし、道路まで飛んでいってしまいしました。
 グラウンドで遊んでいた子が、「校長先生、鯉が逃げた!」と知らせに来てくれました。あわててワイヤーをゆるめましたが、時すでに遅く、合計8匹が脱走しました。8匹全て回収しましたが、ロープはちぎれ、中に入れてあった棒は大きく折れ曲がり、口は裂かれていて無惨な姿になっていました。 
 「鯉のぼりは、“鯉が滝をのぼるように、元気な子どもになって欲しい。”からあげるんだよね。飛んでいくくらい、元気がいい。ということでいいじゃない。」と言った6年生の男子がいました。夢を持つと人は強くなります。
 こどもの日》 ~子どもの夢や希望に耳を傾け励ます~
 今の子どもは冷めています。将来の夢や希望を持たず、難しい目標はチャレンジする前にあきらめてしまうと言われています。「将来の夢は、公務員になって、退職したら年金でのんびり暮らす。」と応えた子がいましたが、今の子どもたちが年金をもらう頃、年金制度がどうなっているかわかりません。しかし、子どもは子どもなりに夢や希望を持っています。どんなに小さく、どんなに変に思えるものでも、その夢や希望に耳を傾けましょう。
  また自分の経験や長い間にわたって苦労して夢を実現した人々の生き方などを折に触れて話しましょう。そして、人生の目標は汗を流し、失敗を重ねながら達成していくものだと、励まし、あたたかく見守りましょう。「オリンピック選手になるんだ!」「アイドル歌手になりたい。」と言っても「そんな夢みたいな話するん  じゃない!」と言わないことです。「月に行きたい。」という夢を持ったから、現在の宇宙開発があります。どうせ持つなら、大きな夢を持つべきです。


2017年5月4日木曜日

花だより 土筆 お母さんの不思議な力


  つくし(土筆) スギナにくっついて出てくる事から、「付く子」、袴の所でついでいる様に見える事から、「継く子」となった説が有力である。「つくしんぼ、つくしんぼう」ともいいます。つくしは、春の季語です。あちらこちらでにょきっと顔を出し始めました。 連休がスタートします。有意義に過ごして下さい。
【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
 「子どもを伸ばす お母さんのふしぎな力」 (社団法人日本PTA全国協議会推薦図書) 
               慶応大学医学部小児科教室 渡 辺 久 子 著
 赤ちゃんの心の研究者パブゼク博士は親には、「直接的な育児能力」(本能的に子どもを育てる力)があると言います。お母さんは赤ちゃんが幸せな気持ちで興味が湧くように、明るく優しいリズムや調子を選んであやしたりします。これは知識で教えられるものではなく、幼い頃に愛された体験を基盤に親になると自然に湧いてくるものです。直接的育児能力は、未開発国に豊かに見られ、高度に発達した文明社会の母親が高等教育により、頭でっかちになるとだめになるとも警告しています。
 戦後のベビーブームに生まれた私は、母が洗濯機もなく、素手でせっせと家事と育児をこなしていたのを覚えています。子どもの病気も多く、真心と祈りだけがよりどころのその頃、おそらく直接的育児能力は豊かだったのでしょう。
 日本は世界最低の乳児死亡率と最高の平均寿命を誇りながら、子どもたちはかつてなく苦しんでいます。いじめ、不登校、自殺。仲間と心ゆくまで遊びながら自然に鍛え合う、幸せな子どもの発達環境が破壊されているのです。
 しかし、不思議なことに、どんなひどい心の傷を負い絶望している子でも、お母さんが真心をこめてわが子を理解するようになると、水を得た魚のように蘇るのを日々体験しています。子どもの心を癒すお母さんの不思議な力に、私はいつも目を見張ります。この本がご自分の中の愛する力を再発見し、わが子やご自分の幸せの出会いにつながればと願います。
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 この本を読むとお母さんって偉大だなあと感心します。どのお母さんもこの力を持っていることに気付いて欲しいです
 GWのテレビで、テーマパークのアトラクションに2時間待ちしている家族連れを見ました。これもお母さんの持って生まれた子供を幸せに育てる不思議な能力なのでしょうか。そして、お父さんには、それをじっと我慢する忍耐力が備わっているのでしょうか?


2017年5月3日水曜日

花だより 水芭蕉 自立を支援する

~平成12年の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》 
 やっと乾いたグラウンド 外遊びを心待ちにしていた子どもたちでいっぱいです。
 今年の連休は、お出かけには丁度良い天気なようです。桜前線も北見にまで到着したようです。
 「連休は、雨が降ればいい。」といった子がいました。
 農家の黄金週間は、春の農作業で猫の手も借りたいくらい忙しく、学校が休みになると子どもたちも手伝わされます。雨が降って農作業ができないと「温泉でも行くか?」とお父さんが言うのを楽しみにしているのだそうです。4日間ある連休、3日晴れて、1日雨だといいですね。
《シリーズ「イキイキ子育て」》
 自分で考え、自分で行動できる人に育ってほしいから ~自立を支援する~
 子どもの進む先の障害物を先回りしてどけたり(過保護)、一歩一歩にあれこれ指示をしたり(過干渉)するのではなく、子どもが好きな物を見つけるまで待ち、できるだけ子どもの力を信頼し、それを見守り、力づけましょう。あれこれしないで見守ることは、モノを買ってやったり、何かをしてやったりするより、ずっと難しく愛情がいることです。
 また、親は自分が子どものために考えたことは正しいと思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。自分の思いや考えを押しつけるのではなく、「あなたはどう思う?」とまず子どもの言い分をじっくり聞き、子どもの気持ちをしっかり受け止めてから、「自分はこう思うけれど」と、一緒に考え一緒に学んでいく姿勢が大切です。
 子どもが自分で考え、勇気をもって行動し、達成感を味わう、または失敗から学び強くなるチャンスなどを子どもから奪わないように気をつけましょう。  
    ~過保護や過干渉はやめる~

2017年5月2日火曜日

花だより スズラン 実体験で子供を育てる


~平成12年の作品~

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
~「実体験」で子どもを育てる~
   江戸時代、海を航海する千石船は、万一の漂流に備えて、できるだけ大量の飲み水を貯えていた んだよ。と説明したら、突然一人の子どもが「海には水がいっぱいあるのに、どうして?」と質問
 した。唖然!!
  「君は、海水が飲めると思っているの?」「えっ!飲めないの?」「君は海で泳いだことがないの
 かい?」「ない。」一度でも海で泳いだ経験があれば、海水が飲めないことくらい身にしみて知って
 いるはずである。この子どもには海の実体験が欠けている。
  海が教えてくれる自然の多様さ、対峙して生きる人間の知恵の豊かさをこの子どもに伝えるもの
 がいない。「われは海の子」意識を失った日本の子どもたちの現実である。
                     鳥羽・海の博物館 館長 石 原 義 剛 氏の言葉です。
 「先生、そのときはこっちのボタンを押して、こうやったらうまくクリアーするんだよ。先生なのにゲームのことは何にも知らないんだなあ~。」
 今の子は、別な意味での実体験は豊富に積んでいるのですが・・・。自然から学ぶときは、実際に触れてみて、ちょっと痛い目にあわないと分からないかもしれません。連休は、自然体験の絶好の機会です。自然にはリセットボタンはありませんから・・・。 

2017年5月1日月曜日

花だより エゾエンゴサク GW


【平成17年度 北見市立若松小学校 学校だよりから】
《心がホッとステーション》
 ~ゴールデンウィーク~
 教員採用試験に受かった教え子に、「連休に遊びに来なさい。」と言うと「連休は、実家の手伝いに行ってきます。」と言いました。
 美幌の田中小学校の教え子です。「明日から楽しい楽しい連休です。」と言うと「先生、何にも楽しくないんだよ。だって家の手伝いだもん」と言っていた子です。この時期ちょうど農家は、ビートやたまねぎの移植の繁忙期です。高学年ともなると働き手なのです。高校、大学のときも連休になると家に帰り手伝いをしてきたそうです。小学生の頃は、いやいや手伝いをしていた子も「父さんも母さんも、ばあちゃんも歳をとってきたし、大学に行かせてもらったのも親のお陰だから・・・」という教えの子の言葉にえらく感動しました。勤め先の校長先生からも、「今時の子にはめずらしくとてもしっかりしていて、いい先生になるでしょう。」と言われて、ちょっとうれしくなりました。
 我が家の庭に咲いた福寿草を鉢に入れて学校に持ってきました。暖かいせいかすくすく伸びて、福寿草には見えなくなりました。寒さに耐え、雪の間にちょこっと顔を出す福寿草は、しっかりしていて黄金色に輝いてきれいですが、温室育ちは、弱々しくていけません。人間も同じです。
 
               *VISTAから10へ、パソコンを新調しました。