2017年5月16日火曜日
花便り 薔薇 茶の間で勉強
【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》 “尾木ママの『叱らない』子育て論”
「ダイニングテーブルでの勉強」が集中力を磨く
子どもが効率的に勉強するために、集中力を上げるにはどうすればいいか?机の間に30分も座っていられない。宿題をやっているかと思ったら、マンガばっかり読んでいて」こんなため息をつくママはきっと多いと思います。
◆どうしたら子どもが集中して勉強ができるようになるか?答えはカンタン! いっそのこと勉強机で勉強させないで、ママがご飯の支度をしているすぐ横、ダイニングテーブルで勉強するのが実は一番いいんです。
これは監視できるからではなく、小学生にとって集中するために必要なのは安心感なのです。
ママが近くにいることで安心して勉強もはかどるのです。自分の部屋だと勉強机のまわりには逆に誘惑がいっぱいあります。マンガやゲームに手が伸びるのは当然です。ある実験では、生活音の中にいるほうがかえって集中力が上がる、というデータもあります。小学生に自分の部屋で静かに勉強しろというほうが無理です。
たとえば子どもが算数の宿題をやっていて、すぐ横でママが洗い物をしています。「ママ、これは分数で表すとどうなるの?」「どれどれ?これはね…。」とちょっと手を拭いてすぐ見てあげられる。すると「いま学校でこんなことを習っているんだ。」「うち子は、こういうところが苦手なんだ。」日常生活の中で、細やかに見てあげられる。子どものいまを知っていると親の子どもへの理解も深まり、子育ての力もアップ。子どもとの信頼関係も深まります。ひいては子どもの学力や成長に大きな差が出ます。「ぜんぜん机で勉強しないじゃないの?なんのために机があるの!」なんて叱るのは大きな間違いです。まずは安心感のあるダイニングテーブルで、勉強する習慣を身につけさせることが大切です。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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