2017年5月29日月曜日

花便り セッコク 運動会

~平成12年の作品~

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校だよりから】
 《心がホッとステーション》
~運動会の思い出~
 私が小学生の頃、朝6時の花火の合図で場所取りをるのは、父の役目でした。毎年だいたい決まった場所に隣近所の家族が集まって陣取り、お昼になるとそれぞれが持ち寄ったお弁当を分けて食べるの運動会の楽しみでもありました。
 ところが隣のマーちゃんは、毎年そんなごちそうを前に「紅白選手リレーがあるから、ぼくはあんまり食べない」と言うのです。運動会の華は何とっても最後の紅白選手リレーです。各学級から選ばれた精鋭の走りは見応えがあります。父が「喜充も選手だったらなあ。場所取りにも力が入るんだけなあ!」と言うと母も「そうだね。そしたら母さんもごちそうもっと作るんだけどね」と子どもの心を傷つけることを言ったことを覚えています。
 私が通っていたのは、美幌の東陽小学校でした。当時は1学年4学級で1学級45名近くいましたから、男子だけでも90名くらはいました。その中で選手は学年男子8名でしたから、どう頑張っても私の走力(徒競走は緑のリボン、運命走で赤いリボンをもらうとうれしくて大事にとっておいたものでした)では無理でした。(ごちそうをお腹いっぱい食べた方がよかった)
 娘が小学生になって、運動会の私の仕事はビデオ係になりました。なるべく近くによってファインダーで我が子をアップで撮りました。我子中心の撮影なので、回りの子が映っていなくてっきり1等賞だと思っていたら、結果はその反対でした。家に帰って、「見たくない」という娘を説得してお昼の残りのごちそうを食べながら、スローにしたり、何度も再生を繰り返してビデオを見たものです。親はそんなに1等賞にこだわっていなく、子どが一生懸命やっていれば満足なのです。私の親もたぶんそうだったのだと思います。親の立場になって初めて知りました。
 ~学校行事の中で運動会が一番楽しい!~
 一生懸命な子どもたちのがんばりに感動する 時代が大きく変化する中で、運動会の種目はほとんど変わっていません。徒競走、玉入れ、綱引き、紅白リレーは定番です。「運動会の種目は単純で分りやすいものがいい」と若い頃先輩の先生から言われたことがあります。よくテレビでハプニングビデオが流されますが、一番多いのが運動会です。学会は練習通りにできれば大成功ですが、運動会は練習通りだったらおもしろくありません。何が起きるかわからない。大ドンデン返しの可能性のある運会の楽しみです。
 ところが小規模校の運動会は、徒競走でもリレーでも走る前から結果が分かっていて、「あの子には勝てない。ぼくはどうせ?番目だ。」と初めからあらめムードが漂いがちです。負けて悔しいと思わないとダメ! 負けたくないと思うから、最後まで頑張ることの大切さを学ぶのも運動会です。「負けるな!負けるな!」と応援しても「勝て!、勝て!」とは言いません。家族の声援が子どもたちはがんばりを後押しして普段以上の力を発揮するかもしれません。総練習と違う結果が出るのを楽しみにしています。
 「若松の運動会は、よその子でもみんなで応援するのがいい」と言われたことがありました。
 子どもたちのがんばりとそれを応援する家族と地域の皆さんの大運動会です。

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