~平成12年の作品~
【平成17年度 北見市立若松小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》
~「実体験」で子どもを育てる~
江戸時代、海を航海する千石船は、万一の漂流に備えて、できるだけ大量の飲み水を貯えていた んだよ。と説明したら、突然一人の子どもが「海には水がいっぱいあるのに、どうして?」と質問
した。唖然!!
「君は、海水が飲めると思っているの?」「えっ!飲めないの?」「君は海で泳いだことがないの
かい?」「ない。」一度でも海で泳いだ経験があれば、海水が飲めないことくらい身にしみて知って
いるはずである。この子どもには海の実体験が欠けている。
海が教えてくれる自然の多様さ、対峙して生きる人間の知恵の豊かさをこの子どもに伝えるもの
がいない。「われは海の子」意識を失った日本の子どもたちの現実である。
鳥羽・海の博物館 館長 石 原 義 剛 氏の言葉です。
「先生、そのときはこっちのボタンを押して、こうやったらうまくクリアーするんだよ。先生なのにゲームのことは何にも知らないんだなあ~。」
今の子は、別な意味での実体験は豊富に積んでいるのですが・・・。自然から学ぶときは、実際に触れてみて、ちょっと痛い目にあわないと分からないかもしれません。連休は、自然体験の絶好の機会です。自然にはリセットボタンはありませんから・・・。
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