~平成12年の作品~
【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
タイムカプセル開封 開校当時を振り返る
~昭和55年(1980年)4月に新築された校舎において第一歩を踏み出しました。しかし、子どもたちは、せっかく新校舎で学び、遊べると大変はりきっていたのですが、運動会はテントもなく、体育館には何一つ設備はなく、子どもたちを始め、先生、父母ともとても寂しい思いをしました。特に運動会のときは、市内の小学校が同じに日になっていたので、潮見小だけが翌週に行い、網小や南小から物品を借りて行ったものです。その姿を見て、私は何とかしなければならない。子どもたちがかわいそうだと思い、当時の豊島校長、井戸川教頭、PTA役員の方々に相談したところ、皆さん賛同してくれて整備促進委員会が発足となりました。しかし、寄付をいただくということは大変なことでした。委員の方々一致団結してやった結果、当初の目的を何とか達成し、運動会用テント、キャンプ用テント、体育館の緞帳(どんちょう)、暗幕、照明器具等がそろいました。 そのときの子どもたちのうれしそうな顔は、今でも忘れません。~
記念式典の最後は、校歌作曲者松田彰光氏のピアノ伴奏で参加者全員が校歌を合唱
○◎○懐かしい映像□◇□
式典では、30年を振り返る映像とタイムカプセル埋設当時と開封作業の様子が映し出されると、旧職員のある方は、「俺もあのときは若かったなあ~。」と言いながら懐かしそうに見ていました。
◎○◎全員で校歌斉唱◇□◇
校歌の作詞者で昨年亡くなられた吉坂市造氏の奥様と作曲者の松田彰光氏にも今回出席をいただきました。吉坂氏の奥様は、娘さんと一緒に来られました。
「娘たちは、西小学校の卒業生なので、私も娘たちも主人が作詞した校歌を聞く機会がこれまでなかったので、今回一緒に来ました。松田先生の伴奏で、参列者全員が合唱したとき、胸が熱くなりました。呼んでいただいて本当にありがとうございました。」と感激されていました。
作曲者の松田氏は、30年前を思い出し、「作曲の依頼があったとき、吉坂さんの作詞を見て、すぐに曲のイメージが湧きました。とてもいい校歌ができたと思っています。まさかこの歳になって、皆さんの前で校歌のピアノ伴奏をするとは思っていませんでした。光栄なことです。」とおっしゃっていました。70歳とは思えない、力強い伴奏で子どもたちはいつも以上に元気に歌いました。
***歴史資料室***
当日、歴史資料室にも多くの卒業生が訪れました。
「ああ~、なつかしい。この給食の食器、これでラーメン食べると手が熱かったんだよね。今、こんな立派な食器なの?いいなあ!」と言ったのは、20代後半の女性のグループでした。
タイムカプセルに寄稿した島田協賛会長さんの原稿も展示してあります。それを見て「ああ~、こんなこと書いたんだな?全然記憶がないよ。」と言いながら思い出に浸っていました。
式典終了後にタイムカプセルに納められていた作品の引き渡しをしました。
:::230名が思い出の作品とご対面:::
「息子に頼まれて、受け取りに来ました。」「当時、何年何組か、分かりますか?」「え~と、たぶん3年生か4年生だったと思うのですが?」「生年月日は、分かりますか?」「ええ~と、確か・・・。」と探すのに苦労しました。
「あった!これこれ…。思い出した。そうそう、こんなこと書いたんだよな・・・。」と一緒に来ていた友だちと談笑する場面もありました。
タイムカプセル埋設当時は、開封して返却することまで考えていませんでしたので、一覧表とか、連絡先とかがなく、ましてや20年前のことで記憶が定かでない人が多かったようです。さらに当時は1,000人を超える児童数でしたので、どう知らせたらよいか悩みました。それで新聞(網走タイムズや伝書鳩など)やHPなどで卒業生に呼びかけを行いました。中には「うちには連絡がない。どうなっているのか?」という電話もありました。この後も、学校の方で引き渡しをしますので、お知り合いがいましたら、学校まで問い合わせるようにお話し下さい。
~たんぽぽが一面に広がっています~
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