~平成12年の作品~
【平成18年度 北見市立若松小学校 学校だよりから】
筆 順 花壇用の土と肥料を買って、「若松小学校で領収書をお願いします」と言うと、レジの20代前半の店員さんが、領収書を書き始めました。見ていると、下から上、右から左、信じられない書き順に愕然としました。しかし、その店員を責めるつもりはありません。きっと小学生のとき、きちんと教わらなかったんだろう。私の教え子でもこんな書き順をする子がいるかもしれないなあ~。と思いながら、「ありがとう」と言って受け取りました。
日本は漢字文化です。一説には複雑な漢字を使うことで日本人の知能程度が高いとも言われています。
漢字には一字一字意味があり、文字が芸術にもなります。ですから漢字はただの記号とは違います。書き順(筆順)は、書道で行われているものと学校で教えられているものとが違う場合があります。要は筆の運びがスムーズであり、字の形の整えやすい書き順であればよいとされています。しかし、大原則があって、「上から下へ、左から右へ」くらいは最低守って書いてほしいものです。また、学校できちんと教えなければならないことです。
「読めればいい!」では困ります。
皆さんが小学生のとき、先生の号令に合わせて空中に指で大きく何度も書いた記憶はありませんか?
「学問に王道なし」という言葉があります。学問に手っ取り早い方法はない。地道な繰り返しである。という意味だそうです。脳の発達からして、技能の感覚とか徹底的な習熟のための反復練習を好んでやるのは8歳くらいまでです。ですから、算数の「九九」は反復練習が得意な2年生の学習になっているのです。
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