~平成12年の作品~
【平成23年度 網走市立潮見小学校 がっこうだより】
遠足=集団規律・集団行動=避難所生活 震災から学ぶ
***今、わたしたちにできること***
被災地では、未だ体育館での集団生活が続いています。集団で生活するには、勝手気ままな行動は慎まなければなりません。規則やルールを守ることが大切です。その点で日本人は優れているといわれています。
学校生活でも集団規律、集団行動は欠かせません。何故5月に遠足、6月に運動会があるかといえば、新しい学年がスタートしたこの時期に、集団規律や集団行動をしっかり身につけておく必要があるからです。遠足・運動会は、そのためにあります。
≪集団規律・集団行動の必要性≫
個性とか自由が大事といっても、それは集団の活動や日常生活の中で発揮されなければ意味がありません。もし集団規律や集団行動を無視したならば、単なる自己中心的なわがままで迷惑な行為になり、学校(集団での学習)は成立しません。集団規律・集団行動を身につけるには、体育の授業や遠足、運動会、修学旅行など体験を通して覚えさせることが大切です。
≪事故防止につながる≫
弱い動物ほど群れて暮らしています。人間にも「集団本能」とか「集団欲」といった生理学的な機能が組み込まれています。したがって集団生活という人間にとっての宿命ともいえる生活様式で一人一人の安全を守っていくためには、集団規律は欠かすことのできないものです。遠足などで集団行動ができないと(集団から一人遅れてチンタラ歩いていたら)他人に迷惑をかけるだけでなく、事故につながることになります。
被災地で自衛隊や消防、警察官や消防団員が活躍しているのは、普段からの訓練によるものです。学校の防災教育も見直しが検討されています。災害から身を守る知識だけではなく、災害を生き抜く力を子どもたちに身につけさせなければならないと思っています。
ただし遠足の目的は、これだけではありません。
5年生が行ったモヨロ貝塚は、今年7月から改築工事が始まり、周辺の整備も進められることから、この施設での最後の見学になります。学芸員の説明にメモをとりながら、真剣に聞いている子がいました。野外には、黄色いたんぽぽや紫のエゾエンゴサク、白い二輪草(ニリンソウ)が咲いていました。そんな花にも気付くことが大切です。
“桂町の墓地の向こうに知床連山が見えました。子どもたちから「きれい!」という声が上がりました。山頂が真っ白で青空と周りの状態とのコントラストが何とも言えませんでした。(2年生の学級通信から)” 気づいたことや分かったことを作文や日記に書いたり、絵に描いて表現することも大切です。
「校長先生、おやつ買ったの?」「ないの!かわいそうだから、これあげる。」と子どもたちからたくさんおやつをもらいました。「もらってもいいの?」と聞くと「食べるより、おやつを買うときの方が楽しいかも?」決められた金額で買い物をするのも勉強です。そして、何よりも楽しみなのは、お昼のお弁当です。朝早く起きてお弁当作りをした保護者の皆さん、大変お疲れさまでした。
網走では、桜と梅、つつじ、スイセン、レンギョウ、チューリップ、シバザクラなど一斉に咲いています。さわやかな花の季節を迎えました。グラウンドでは、運動会の練習が始まりました。運動会の練習は、集団規律や集団行動を身につける大切な勉強です。
~エゾヤマザクラ 端野スキー場近く~
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