~平成12年の作品~
【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校だよりから】
《シリーズ「イキイキ子育て」》 「母の品格」より 多胡 輝 著
千葉大学名誉教授 心理学者 19年度ベストセラー
ペットを殺して旅行に行く 命の大切さって何?
拾ってきた猫を飼っていた親子がいたそうです。飼い始めてから数ヶ月経った夏休み、家族で海に行く計画が持ち上がり、お父さんが旅行を楽しみにしていた子どもたちに提案しました。
「猫は旅行に連れては行けない。猫を処分するか、旅行をあきらめて猫を飼うか、お前たちで決めなさい。お父さんはどっちでもいいんだよ。」
猫を飼うのをあきらめた親子が、ペットの処分場を訪れた様子がテレビで紹介されたそうです。お母さんは泣きながらこう言ったそうです。「数ヶ月猫を飼ったら、子どもたちにも優しさが生まれました。」
この家の子どもたちにはたして優しさがうまれたのでしょうか。
ペットの処分場には、さまざまな人が訪れるそうです。「もう子どもの情操教育が終わりましたから」と言ってペットを処分するお母さんがいたそうです。
情操教育とは、いったい何でしょう?
命の大切さを教えることではないでしょうか。それは親が子どもに大切に伝えることで、間違っても子どもに決めさせることではありません。猫の処分を決めさせたお父さんは、責任逃れをしたとしか、私には思えません。
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