正しい書き順(筆順)《地域の方から、こんな話を伺いました。》
「最近の学校は、書き順をきちんと教えないのですか?私は商売柄、高校生のアルバイトを雇うのですが、書き順がめちゃくちゃなのに驚きます。」
漢字の書き取りテストは、書き順が間違っていても×にはなりません。そのため書き順や止め、はね、はらいがいい加減になっているかもしれません。
「めんどうくさいこと言わないで、いいじゃん。ちゃんと形になっていれば…。」(子どもの反応)
「口」という字を一筆書きのように書いたり、漢字の「つくり」を先に書いてから「ヘン」を書く若者を見たことがあります。手書きが減り、文字を“打つ”時代になったとは言え、淋しい限りです。
書き順(筆順)は、運筆といって、無駄なく字を美しく書くためのきまりです。「必」とか「飛」とか難しい書き順の字は別にして、上から下、左から右など、基本的なことを無視して書くのは日本人としてちょっといただけません。(学校ではきちんと指導していますが、どうも最近の子は面倒なことを嫌う傾向にあります。)
日本の文字は、漢字、ひらがな、カタカナ、最近はローマ字も使います。それに縦書き、横書き、さらに書き順のきまりも含まれます。世界的にも珍しい複雑で難解な文字文化ですが、これを小さい頃から使いこなすことで日本人の知能が高いと言われています。 そして、文字を書道という芸術に高めたのも日本の文化です。時代は変わってもこうした日本の文化を大切にしたいものです。
「ああ~、面倒くさい!」 最近の子の口癖
過日、知人から「ふきの煮付け」をいただきました。子どもの頃、祖母がどこからか採ってきて1本1本包丁で筋をむいて、大きな鍋で煮ていたのを思い出しました。今はスーパーで、すでにむかれたふきが売られていて、高級食材だそうです。簡単、便利、電子レンジでチンして何でもすぐ食べられる時代ですが、それを否定するものではありませんが、家事など効率化することでうまれた時間を手間暇かけなければならないことに使うとよいと思うのです。“面倒なことは全てしない。”これでは困ります。「こころの強い子」には育ちません。
7月8日 小清水原生花園にて エゾスカシユリ 7月中頃までが見頃
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