読書スキーマ(文章をどう読むか?)
「読書大賞100冊達成おめでとう!」読書指導で、教室の後ろに読書の冊数を棒グラフを掲示しているのをよく見かける。目標に達すると先生からご褒美に賞状が渡されるので、学級の読書数が増えるだろうが、ただたくさん読めばいいというものでもないような気がします。
人は文章を読むときに、予めその文章に関するスキーマ(物語スキーマ・説明文スキーマ)と文章の内容に関するこれまでの知識を用いて比較したり、統合したりして読んでいます。
文章に関するスキーマとは、文章がどんな種類か、物語か説明文か、どんな展開をするか認識することです。物語は小さいころから慣れ親しんでいるため、物語スキーマは、説明文スキーマよりも先に身につけていると言われています。
文章を読む際、どういう目的で読むかという読み手の意識が、読み方に大きく影響を与えます。同じ本を読んでも感想が全く違うことがあります。
例えば、家の中の様子を説明した文書を読むとき、家を買うつもりで読むのと、泥棒に入るつもりで読むのとでは、記憶に残る内容が違ってきます。そのため、文章を読む前に関係する知識を与えておくことや、目的意識を持たせることが重要です。
「うちの子は、本を全く読まなくて!」とお悩みのお母さん、読みたくなるような動機づけと予備知識を与えることが必要です。
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