板 書 「板書とノート指導のコツ」という資料が研修部から出ました。
新卒のとき、先輩から言われたことを思い出しました。
「いいか、大工さんが鋸や金槌をうまく使いこなすように、学校の先生はな。黒板とチョークを上手く使いこなすようになったら一人前だ!だから、板書を見たら、その先生の力量が分かるんだよ。」(学校の先生は、みんな字が上手だと思っていましたが、今の新卒で「この先生は、自が上手だなあ。」と思える人は少なくなりました。しかし、練習すればうまくなります。)
黒板は、子どもたちの視野の全面に広がっているものです。板書から多くの視覚情報を得て、子どもたちは学習を進める黒板を効果的に利用することは、大切な指導技術なのです。
1 白と黄色のチョークをメインに使う
教室には、色弱、色覚異常の子がいます。赤緑異常の子、あるいは色弱の子がいることを考えたら、赤色は使えない。青色も同様です。メインは白と黄色です。
2 一目でわかる工夫をする
内容を焦点化、視覚化すること。芦田恵之介氏は、板書案を帳面に書き留められていた。有田和正氏も板書案を書いて授業をされている。一目でわかる板書は、軽度発達障害の児童には効果的な視覚情報となるのです。
3 黒板を子どもに開放する
黒板は、教師が使うばかりではいけない。子どもに開放する。例えば次のような方法があります。
(1)黒板を区切って書かせる。
算数なら黒板を8つに区切り、計算等を書かせる。向山型算数では有名な方法である。
(2)箇条書きに書かせる。
黒板の上にチョークで、点を打っておく。「空いているところにどんどん書きなさい。」と板書させる。
(3)指で書くところを示す。
1番目の子は右端、2番目は左端、3番目は、真ん中と指さして書かせる。(混雑が解消される)
(4)原則として、書き直しはさせない。(緊張感が生まれ、書き直しの時間ロスもなくなる。)
(5)板書したら、名前を書かせる。(自分の板書に責任を持たせる)
4 教師の板書のスピードが標準スピード 教師が子どもの筆速の模範となる。次が筆速の目安
○低学年・・・分速20字程度
○中学年・・・分速25字程度
○高学年・・・分速30字程度
*「いい授業の条件」青木幹勇著より(牧野が抜粋、要約)これはもう古い本です。電子黒板、実物投影機の時代ですが、基本はまだ黒板とチョークです。
北見にも暑い夏が…
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