2018年7月9日月曜日

花だより キボウシ “イヤなことはやらなくてもいいのか?”


「こころの強い子」は成績も伸びる  多胡 輝 著(心理学者) 
 “イヤなことはやらなくてもいいのか?” 
 人間にはイヤでもやらなければならないことがあります。
たとえばある子にとって学校に行くのがイヤなこと、勉強もイヤなことでしょう。学校に行きたくないし、勉強もやりたくない。こういう子どもをあっさり受け入れてしまう親がいます。
「本人が行きたくないのだからしょうがないでしょう。子どもの気持ちが一番です。」
学級崩壊が問題になったとき、そんな親が出てきて世の中を唖然とさせました。
 授業中に席を立つのも自由、教室から出て行くのも自由と考えています。先生の注意には、「放っておいてください。」となります。
 これでは親も子も自由の意味がわかっていないのではないかと思われてもしかたがないでしょう。それは自由ではなく、たんなるわがまま、自分勝手なんです。イヤなことをしなくてもいいのなら、社会のルールやマナーは無視してもかまわないことになります。
 身勝手な生き方は周りの大迷惑ですが、本人にも何も良いことはありません。どんな国や社会においてもルールやマナーがあります。それを教えるのが「しつけ」になります。しつけとは、その社会の中でより自由に、そしてより自分の力を発揮するためのベースを子どもたちに教えるということです。
 社会には社会の決まりごとがありますから、それを守った上で自分のやりたいことを選択する。そこに自由があります。
 この点、しつけのできていない子は野放図な動物と変わりないのです。動物はところかまわずフンをします。しつけのできていない子は、それと同じようなことを社会の中で平気で行ってしまいます。

香りゃんせ公園 7月7日 ラベンダーとゼンテイカ

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