2018年7月7日土曜日
花だより ハマヒルガオ スマホのリスク
スマートフォンのリスクから子どもを守るために
~保護者に対しての注意喚起と啓発~
“持たせて安心、キッズ携帯”は本当か?
1 小学校低学年から必要なスマートフォン指導
保護者が子どもにスマートフォンを持たせていいと判断する「見極め」と安全に利用するための「見守り」が必要です。しかし、多くの家庭では、スマートフォンが原因で親子げんかが起きているのが実態です。そこで学校に解決の依頼がやってきます。子どもたちが、物心がついたときには身近に親のスマートフォンがあり、保護者の中には無防備に持たせる保護者もいます。それに待ったをかけるのが学校です。
2 危機にさらされている子どもたち
スマートフォンは大変便利なものではありますが、多くの危険も潜んでいます。
●青少年にはふさわしくないサイトの閲覧による影響やそれに伴う利用料金等の被害
●交流サイトを通じて見知らぬ人との出会いによる被害
●ウィルス感染被害
●個人情報の流出によるプライバシー侵害
●子ども同士の悪口やいじめの温床
●学校内外のトラブルや事件に発展するおそれ など
これは、子どもが自覚することはもちろんですが、こうしたリスクへの対策をきちんととることは、子どもではなく親の責任です。
3 本当にスマートフォンは子どもに必要なのか?
・一度与えてしまうと取り上げるのは大変難しいので、初めから子どもに持たせないことです。
・保護者が使っていれば、子どもが欲しがる気持ちを払拭させることは難しい。
・携帯各社は、ターゲットを子どもに移し、機種や料金の低価格を進めて購買意欲をあおっている。
・両親が買わなくても祖父母が買い与えるケースもある。
◇持たせる時期の目安
・子どもの成長の度合いを一番分かっている保護者が、正しい判断で時期を見極めることが大切です。
・ルールやマナーを守る社会性、責任感、自制心等が育って、インターネット全般を使いこなせると保護者が判断してから持たせる。
・子ども向けの機種を選んだり、機能制限を行ったりするなど、成長に適した形で与えることが大切です。
◇家庭内ルールを決めることが、子どもの安全を左右する。
まず「親のお金で支払っているのだから、あなたのものではない。」と認識させることが基本です。
(例) ・使うときは親の見ているところで使う。
・親が管理し、親が許可したときだけ使う。
・ルールを破ったら使用禁止 など
◇安全に使うための注意点
《子ども》
●ネットに個人を特定できる情報を書き込まない。
●盗難や紛失に注意する。
●歩いたり、自転車に乗ったり、乗り物の中や公共施設内では使用しない。
《保護者》
■有害情報から子どもを守るため、フィルタリングをかける。
■アプリの内容はもちろん判断が必要なメッセージが出たら、保護者に確認することを約束させる。
■利用料金の決済は子どもに任せず、決済パスワードは必ず保護者が入力する。
子どもがネット上で社会のルールとマナーを守るには、周りの大人が正しい知識とマナーで、良いお手本を見せなければなりません。しかし、これだけ厳しい条件をつけるとほとんどの子は持てないように思います。
大人のマナーの悪さが、“子どもに持たせるべきではない”という社会の風潮の根拠になっているように思います。まだ、大人社会が新しいメディアの扱いに慣れていない、成熟していないということも言えます。
あなたは子どもに、「正しいスマホの使い方」を教えることができますか?
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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