英語教育の心配
4月から中学校の教科書が全面的に変わる。英語の教科書は、小学校で教えられたであろう単語については、一応説明はついているが、一度習ったものとして扱われている。さらに、ゆとり教育時代の2倍に当たる新しい英単語が加わっている。文科省は、英語教育に重点を置くのは、「それが国際的な標準レベルだから」という。しかし、こうした教科書が中学校で使われるということについて、意外なほど小学校の教師は知らないことだ。英語が嫌いにならないように、歌とチャンツ(音楽に合わせて単語を口ずさむ)の指導ばかりしているのではないか。これで本当に英語力が身につくのか心配である。
地理の教材が削減されたときに、その理由は「暗記は駄目だから」と文科省は言った。結果、都道府県がどこにあるか分からない若者が増えた。理科の教材に飼育や栽培活動がやたらと増えたときの理由は、「生命尊重だから」だった。理科と道徳を混同してはいないか?
約10年に一度の指導要領の改訂に伴い、教科書が新しくなる。これは国の運命に大きくかかわる問題である。決して文科省の方針が間違っているとは思わないが、現場に降りると変わってしまうのである?
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