3月“巣立ち”~うれしい便り~
校長先生、お元気ですか?そして、ありがとうございました。先生のご支援があったからこそ、今の自分があり、今の生活があるのです。そういえば、一年前の手紙、感動しました。その手紙で僕は受験に踏み切ることができたのです。そして、この手紙は、一年前の手紙のお返しに感謝を添えて書きました。もう一度言わせてください。ありがとうございました。 ○○より
早いもので校長先生が斜里を離れてから一年が経とうとしています。私たち親子には、大切な大切な一年間でした。この度息子○○が斜里を離れることになりました。離れるにあたって道を広げてくださった校長先生にご報告とお礼を申し上げたくお便りいたします。
5月から受験勉強を始め、この度、札幌の北嶺中学校と千葉の成田高校付属中学校に合格しました。本人と話し合って、3月末より一人立ちすることになりました。成田山新勝寺の発心院という僧侶育成の寮に入り、修行と共に勉学に励むことになりました。私たちも大変な葛藤がございましたが、道は一つではない。間違えたら引き返して違う道を行けばいいと念じて、離れても寂しさをバネに進んで行きたいと思っております。
斜里はなかなか○○には、心温まる御縁がなかったところですが、ここが終着点ではありません。今までのことを経験に感謝して日々暮らしてほしいと思っています。一年前、私たち家族に正面から向き合ってお話し下さったことを重ねて感謝申し上げてお礼の手紙といたします。 ○○の母より
何かこれだけ読むと私がたいそうなことをしたように思いますが、そうではありません。
ADHDの疑いのある子で、学級の中で他の子とうまくいかず悩んだ担任が親に「ADHDかもしれません」言ったところ親が激怒して、「校長先生なんとかしてください。」と泣きついてきたので私が対応したのです。
私が言ったことは、~○○くんは、どうも頭が良すぎて、他の子と考えていることが違うようです。もしかするととんでもない能力を持っていて、東大に入れるくらいの能力があるかもしれません。しかし、私にはよく分かりません。専門家に見てもらったらどうでしょう?児童相談所というのは、非行とか問題行動を起こした子だけが行くところではありません。子どもに関するいろいろな相談を受けるところです。きっと私よりいいアドバイスをもらえると思いますよ。~
たぶんこんな話をしたと思います。その中で札幌の北嶺中への進学も薦めたような気がしますが、まさかそれが現実になるとは、私自身驚いています。
10年前の3月の話です。〇〇くんは、大学を卒業する歳になっています。本当に東大に入ったのでしょうか?
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