「子ども食堂」 今は、戦後の食糧難で子どもがご飯を食べられない状況とは、全く違います。それなのになぜ「子ども食堂」が誕生したのか。飽食の時代にあって、お母さんが仕事で一人で、コンビニ弁当を食べなければならない子に、無料または安価で栄養のある食事や温かな団欒を提供する地域のボランティア活動が広がっています。食事は、ただ食べればいいというものではないのです。
心身の成長期にある子どもにとって食事は極めて重要なものです。最近、子どもの朝食欠食や孤食、偏った栄養摂取による肥満傾向の増大、生活習慣病の若年化など、食に起因するさまざまな健康問題が生じています。言うまでもなく、子どもの健康な体の形成のため栄養バランスのとれた食事を作って上げるのは親の努めです。もちろん食事は単に子どもに栄養を与えるだけのものではありません。親が心を込めてつくった食事は、親の愛情を自然に子どもに伝え、それによる満足感・安心感は子どもの心を豊かで強いものに育てる機会にもなるのです。回転ずしやファミリーレストランなどの外食チェーン店の駐車場は、週末にはどこも満車状態です。夜9時過ぎに居酒屋で食事をしている母子にも会ったことがありました。「たまにはみんなでどこか食べに行くか?」というお父さんの声に「やったあ!」と喜ぶお母さんと子どもたちもいるでしょう。しかし、それが毎日だと困りませんか?
「子ども食堂」が繁盛すると、お母さんはますます料理をしなくなるのではないか?心配です。
0 件のコメント:
コメントを投稿