説教よりも、感動する一場面の方がずっと効果がある。
コロナは観劇の機会も奪いましたが、今年、2年ぶりに劇団の公演が実現します。地方の子どもたちは、生の舞台を見る機会はほとんどありません。貴重な経験なのです。感動する心は文化芸術に止まらず、スポーツや学術や科学技術の分野でも大きな影響力を持っています。新しい発見や工夫が、感動や美意識といった心の動きと関係しているとも言われています。学力向上には、育むべき豊かな心を含むものでなければなりません。国際舞台で活躍する著名人がよく言うのは、自国の文化についての知識や経験がいかに大切であるかに気づかされます。文化芸術は国際人の教養であり、国際社会での学力に他ならないのです。豊かさや品格の伴わない学力は通用しない。歌舞伎や相撲など日本の伝統文化について、外国人の方が詳しいことがあります。生の歌舞伎や相撲を見たことのない日本人は案外多い、恥ずかしい限りです。何より文化芸術は、人間としての豊かさ、本物の心の豊かさを保障してくれるものです。人間の弱さにつけ込んだバラエティ番組や中身のないYouTubeなどに子どもの心を委ねてよいはずはありません。いくら成績が良くて科学の知識があっても他人に手をかける子どもを育ててはならないのです。道徳の授業だけで豊かな心が育まれるわけではありません。芸術の秋、文化の秋です。コロナの行動制限も緩和されました。この機会にちょっと文化に関する催し物に足を運んでみるのもいいでしょう。
質屋の目利きは、多くの本物に触れることだそうです。本物を見ていないと偽ブランド品をつかまされてしまいます。「開運!なんでも鑑定団」(テレ東)で骨董品が本物か偽物か、専門家の鑑定に一喜一憂する場面が楽しみで見ていますが、本人評価額100万円が、1000円になるときがしばしあります。見分ける目利きは難しいです。目利きも教養もお金と時間をかけないとなりません。
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