松下幸之助 不況のときこそ金を使え!
昭和4年は大変不況で政府は緊縮一辺倒の政策をとり、民間の会社や団体もこれに倣って緊縮経営を行ったため、消費はますます冷え込み、失業者はますます増えて、不況は深刻の度合いを増した。
そんなときに、車のセールスマンが松下幸之助のところを訪れた。「どうか助けると思って一台買ってください。」当時の松下電器には、自動車は一台もなかった。
「世間では、金や物を使うことは反社会的な行為であるかのような風潮さえあるときに、経済を向上発展させるためには、生産と消費を同時に高めていかなければならない。今は、消費を高める必要がある。物を買える人が買うことは、世のため人のためになる。」幸之助は、その場で購入を決めた。また、家の新築を考えていた友人には、「こういうときこそ資産家は、建築すべきだ。多くの人に職を与えて喜ばせることになる。そして、自分自身も幸せになる。すぐ建てたまえ。」と勧めた。幸之助は分に応じて物を買い、消費を高めることで生産が起こり、不景気は解決できると考えたのだ。今の日本の状況に当てはまるような気がする。
愛車クラウンの走行距離が20万キロに近づき買い替えの時が来ている。この話をわが家の財務省にすると「うちは資産家ではないし、分相応の車ではない。」と却下された。
0 件のコメント:
コメントを投稿