2022年9月24日土曜日

花だより 道民の平等偏重思考 ゲンノショウコ

 

   進歩阻む「平等偏重」 
 昭和30年代の全国学力テストで、北海道と同様に順位の低かったのは秋田県だ。ところがその秋田県がトップクラスになって、北海道は最下位に低迷している。これは、努力したところとしなかったところの違いである。いま努力をしなければ、40年後も変わらないだろう。
 保護者に北海道の子どもたちの学力が低いことを話題にすると「勉強ばかりできてもね。」という答えが返ってくる。学力は二の次という意識が強い。
 「学力偏重の弊害」というが、テレビからの情報は東京の情報が多い。テレビの情報が北海道の状況だと思ったら間違いだ。そもそも北海道には、有名私立校はないし、受験戦争のようなことはない。現実を見るべきである。学力向上自体は、明日の北海道を作る人材を育てるのだと考えたい。
 競い合うことの楽しさ、競い合って勝った人を賞賛することも必要。横並びではなくそれぞれの分野で能力に優れている人を育てないと、地域も豊かにならない。北海道の地方は、衰退していくばかりだ。
 国の施策として土地をもらって開拓を始めた北海道では、抜け駆けのような特殊なことをする人は排除せざるを得なかった。このことが、何事も平等にやっていきましょうという風土を生んだのかもしれない。「学力が高い」ということを、あたかも悪いことのように幼い頃から言われたという人もいる。突出したことを嫌う風土は、北海道が成長していく上でブレーキになる。と指摘する人がいる。
 まず「変える」という気持ちを本当に持つことが大切だ。均質であることを求めすぎては進歩はない。まずそのことを理解し、教師が変わらなければならない。

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