自然の怖さ 先人に学ぶ
自然の魅力を楽しむ観光で事故が起きた。知床世界自然遺産登録に尽力し、今も保全活動に取り組む元斜里町長の午来昌さん(86)に事故への思いを聞いた。(読売新聞9月24日)
知床の自然は海も山も厳しい。その怖さを多くの漁師や開拓者が学んできた。そこに商売のために素人が入ってきて、先人が積み上げてきたものを台無しにしてしまった。元町長として申し訳ない気持ちだ。
森繁久彌さんが主演した1960年の映画「地の涯に生きるもの」は、海難事故に着想を得た作品だ。森繁さんは、映画を通して知床に生きる人々の思いや海難事故の現実をしっかりと伝えてくれた。この映画には知床観光の原点がある。
森繁久彌さんが主演した1960年の映画「地の涯に生きるもの」は、海難事故に着想を得た作品だ。森繁さんは、映画を通して知床に生きる人々の思いや海難事故の現実をしっかりと伝えてくれた。この映画には知床観光の原点がある。
自然に国境はない。知床と北方4島は生態系がつながっていて、一体となった自然保護が重要だ。それにはロシアとの協力が欠かせない。ウクライナ侵略で一から出直しとなるかもしれないが、諦めずに次の世代へと思いをつなげていきたい。何があっても知床と北方4島の自然の魅力は変わらない。
0 件のコメント:
コメントを投稿