「メシの食える大人」「魅力的な人」を育てる
花まる学習会代表 髙濱 正伸氏が北見市で講演
就職希望の大学生に話し始めたら100名以上いるどの表情も元気がなく、お通夜のようだった。聞くと、就活で20~30社と落ちていて、中には50社以上も落ちている子もいた。中学・高校・大学の入試で、どんなに受けても数校。そして、たいていどこかには通る。今や就活は最大の難関であり、そこで試されるのは「自分には価値がある」と思える心=自尊心なのです。
お客様でいられた学生時代は、ナギ同然の港のようなもので、稼ぐ側に回る社会は外海。時代的な厳しさがある今は、波浪厳しく、船出できない学生の心理的負担は相当なものでしょう。経験したことのない壁に直面したとき頼りになるのは、最後は内なる強さです。
「いや、何とかなる」「私は大丈夫」と信じられるかどうか。それを支えるものは、幼少時期から青年期までの育ちでしょう。何度壁に当たったか。乗り越えることができたか。愛されていると感じることができたか。人生楽しいと感じることができたかです。
幼少時から青年期に必要な経験が不足しているとしたら、20代で埋め合わせていくしかありません。これだけヤワな大人(気の毒なのは本人ですが)を量産した背景には、人が強くなるために必要な葛藤経験を事件化し、騒ぎ立て「可哀そう」の一点張りで取り除いてしまったことにあると私は考えます。
「花まる学習会」とは、「メシが食える大人」「魅力的な人」を育てる。これからの社会で世のため人のため、家族や地域のために、強い責任感を持って働き、認められ、借り物ではない幸せを感じて生きていける大人に育つように、ただの知識を詰め込む学習ではなく、意欲と思考力を伸ばす学習を行っています。
これって公教育でもやっていることだと思うのですが…。生ぬるいと思っているのでしょうね?
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