2022年10月11日火曜日

花だより 知識はメガネ AI vs 人間  南瓜 サラシナショウマ

 朝、出勤途中にラジオを聞いていたら、コンビニの売り上げ実験をベテラン店長とAI店長で競わせた。ベテラン店長は、これまでの経験から、仕入れの計画を立てる。AIは、これまでの膨大なデータを使って仕入れを計画する。結果は明らかでAI店長の圧勝だった。AIが勝つための必須条件は、人間を上回る膨大なデータの収集です。
 教育現場では、「探究活動」生徒自らが課題を設定し、解決に向けた情報を収集・整理・分析したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めていく学習活動が重要視されていて、基礎基本で知識の習得がやや疎かになっている気がします。
 知識はメガネである(有田和正先生の有名な言葉) 
 知識がなければ物は見えない。有田先生は、ご自身が現場で教壇に立たれているときから、このことを実践の中で終始言い続けていました。基礎的な知識がなければ、いつまでたっても「何も見えず」のままなのです。見えないままで物事を判断するのは、とても危険なことです。
 人間の創造力は、豊富な知識から生まれるもので、生活経験の未熟な幼児に豊かな創造力を望めません。脳が一番成長して活性化する幼児期は、さまざまな体験から学ぶ(データ収集)の時期です。
 中国で、AIを店長にしたコンビニが出来ましたが、数か月で破たんしました。使われていた従業員が次々に辞めていったからです。AI店長の指示に従わなかったり、ミスをしたりすると給料を容赦なく減額したからです。「こんな店長のところでは、働けない!」と思ったのです。
 オセロやチェス、将棋などでは、AIが人間を負かす時代になりました。経営をAIに任せようとしたら、さらに人の心を読み取る優れたデータ処理機能が必要です。それはまだ人間の方が上のようです。



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