花だより ウイズコロナのキーワード オトコエシ

 

　日本は敗戦から立ち直り、世界第2位の経済大国にのし上がった。しかし、今そんな勢いはない。その理由は、経済成長を成し遂げた成功体験から抜けきらずに変革を恐れ、それにしがみ付いているからだと言われています。自らを変えていくことは難しい。明治維新や先の大戦など、外的な大きな転換期がないとなかなか変われない。コロナは、明治維新や先の大戦のように日本が大きく変われるチャンスと捉えるべきだという意見には大賛成です。

　接触→非接触、集中→分散、恒常→不確実、完全→可能、習慣→変革、前例重視→解決重視、指示待ち→自発、群→個、管理→共感、音声（会話）→文字（チャット）
　これがウイズコロナでの「対のキーワード」だそうです。
　コロナ禍で「新たな考え方や新たなモノに対する意識」が大きく変わりました。本質的なところが変わろうとしています。変えざるをえなくなりました。
　その典型例が、学校教育では、GIGAスクール構想の前倒しで１人１台のPC環境が整備されたことです。今やどの学校でもオンライン学習などが行われるようになりました。ランドセルの中には、タブレットが入っていて、家庭学習は、プリントからタブレットでやるようになり、○付け、添削も即座にAIがやってくれるようになりました。子どもたちは、すぐに受け入れ、学習効率が上がりました。

　キャッシュレス化、マイナンバーカードの普及、ハンコレス化など、これまで、その必要性や重要性に気づかず、理解できず、納得できなかったこと、あるいは不安で踏み出せなかったことが、コロナ禍により、受け入れざるをえなくなり、体験したらそれほど悪くもないと気付きました。「禍転じて福となす」です。それでも日本は、諸外国に比べるとまだまだI遅れています。最大のチャンスと捉え、変革を受け入れることです。