「うちの子、食物アレルギーがあるんです。給食のとき、○○は絶対食べさせないでください。」
「本人は、○○が食べられないことを理解しているのですか?」
「先生が、注意して見てくれるのは当然でしょう!」
食物アレルギーのある子には、除去食を用意していますが、まちがって普通食を食べてしまうことがあります。ある程度の年齢になったら、自分で判断するようにしなければなりません。それを教えるのは親の役目です。
~五感を磨いて「六感しぐさ」~
江戸商人はわが子たちを、知識と同時に視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚の五感を鋭敏に研き澄まして育つように心がけていました。すべてのものごとを自分で感じ、自分で考え、自分の言葉で話す自立した人間を育てるように努力したのです。「観る」「聴く」「読む」「書く」「話す」、機転が利かないと馬鹿にされました。
「打てば響く」、鐘や太鼓がたたけば即座に鳴るように人間も打てば響く、つまり気配りをして、即行動する機敏さが尊ばれました。言葉をキャッチボールするセンスもその一つでした。
自分で自分を守るために五感は敏感でなければなりません。何かことが起ころうとしたとき、起こったとき、この五感をフル回転させ、瞬間的に総合的判断して、ひらめく能力を第六感と言い、江戸の町はこの「ロクの利く」人たちの集合体だったのです。
江戸の町が美しいと言われたのは、建物、壁の色、町並み、松や柳などの植物の美しさ(ハード)とともに、そこに住んでいた江戸っ子たちが、空気の汚れ、樹木の生育、暑さ、寒さに敏感に反応して手当をした(ソフト)からなのです。その敏感さが商いには何より必須条件でした。商いでなくても、生きるための敏感さは自己の危機管理に能力を発揮するはずです。
江戸時代から、何百年も経ちましたが、日本人の感覚は鈍くなったのでしょうか?
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