~後始末をさせる~
コップやボタン、おもちゃなど、形ある物はみな壊れます。そんなとき、多くの親は子どもの不注意さに腹を立て、親がサッと後始末をしてしまいます。
しかし、自分でできる範囲内で後始末させたり、直して使うことをさせるべきです。たとえば、飲み物がこぼれたら雑巾で床を拭かせ、コップが割れたら床の掃除をさせるといったことです。さらに、子どもに物を修理する技術を教えましょう。かなづちの使い方、のりづけの仕方になど、子どもが大きくなるにつれてボタンの縫い付け方や裾のまつり方、電球の替え方などを教えるのです。
技術によっては、幼い子にはまだ無理なものもあります。子どもの不器用さ、手先の動かし方、判断力などを考慮に入れながら教えることが重要です。修理の方法を学んだ子どもは、ものが壊れてもたいていの物は直せるということを学びます。そして、子どもが成長するにつれて、この教訓が人間関係にもあてはまることを学びます。子どもに修理して再び使う機会を与えることです。子どもは物がつくられる工程を理解し、それが役立っていることに感謝の念を持つようになります。子どもが育つ!簡単で大切な方法 ジャン・ダーガッツ著より
今の時代、壊れたら新しくする使い捨ての時代です。昔、モノがなかった時代、壊れたり、破れたりしたら、子どもでも自分で直して使っていました。つぎはぎの服は、普段着として着ていました。そうした知恵や技術を持っていました。これはSDGs(持続可能な開発目標)に通じるものです。
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