ある企業の工場(食品加工)では、出退勤は自由、何時出勤して、何時に退勤しても構わない。休みの届け出はいらない、嫌な仕事はしない。作業員同士仲良くしない。他の人の手伝いをしない。とことん自主性を重んじることで、作業効率がグ~ンと上がって、全国から多くの視察に来る工場になった。(日曜7時30分「がっちりマンデー!!」TBSで紹介された。) これまでとは真逆な発想で業績UPにつながったという。
「和気藹々」という言葉があります。仲良く和やかな雰囲気に満ちている。職場はこうありたいと思う人は多いはず。特に学校現場はそうです。しかし、そうした雰囲気だけで職場の良し悪しは決まらないということです。
「明なれども察に及ばす 寛なれども縦に至らず」
物事はすっかり分かっていても、細かいところをあまりとやかく言い過ぎてはいけない。また、寛大であっても締めるところは締め、放縦(ほうしゅう:思うままにふるまうこと)に任せてはならないという戒めです。明にして寛、リーダーの教訓です。
日本の未来のためには、リーダーばかりでなく国民一人ひとりも自覚を高めてゆかなければなりません。これまでの日本人は集団の秩序を重んじることで成長を実現してきました。しかし、これからは、秩序を守りつつも多様性を認め、主体的に行動する人が求められます。実際、そういう社員が連帯し、切磋琢磨している企業は、この厳しい時期においても着実に収益を上げています。
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