2022年10月27日木曜日

花だより ママ友の個人情報保護 ダンギク ヤマモミジ

 

 

マイナンバーカードの登録を促す大物有名人を使ったCMが流れていますが、まだ半分くらいの普及率です。進まない原因として、個人情報が漏れることの心配があるようです。個人情報保護に過敏になっている反面、幼稚園では、SNSに個人情報を載せて流してしまう母親がいて困っています。
 ある幼稚園の園長先生は、「トラブルのもとを作る母親は、SNSで、同じクラスの子をたまたま見かけて勝手に写メして流したり、他の園児の写真も一緒に写っている行事の写真等も載せてしまったり、LINEは同時に複数の保護者に情報が一斉に流れてしまいます。さらに一度流れると消すことができないため、どうすることもできない。」と困っています。
 こうした母親は、常に情報をアウトプットしないではいられないような一種の自己顕示性の強い方です。母親たちは、常にSNSをチェックしていて、それをきっかけに悪口大会になっています。また、入園の際に「SNSに幼稚園で知り得た情報や他人の情報を無断で掲載したりいたしません。」という誓約書に保護者が署名しているケースもあります。しかし、「だからといって即退園なんて言ったら大事になりますので、そのようなお話をするつもりはありません。」と対応に苦慮しています。幼稚園から見えない保護者同士のトラブルに関しては、幼稚園が関与することはできません。社会人としてのモラルを期待し、保護者同士の関係のもつれが、子どもの世界に広がることのないようお願いすることが幼稚園としてのせめてもの対応です。
 幼稚園では、子どもたちが和やかな人間関係を築くための手助けをしています。絵本や教材などを用いて、じっくり考え、自分の言葉で表し、お互いに考えを分かち合い、話し合う取り組みをしています。本来の人間同士が育んできた温かい関係を大切にするためです。
 マイナンバーカードの普及率の低さは、政府への信頼性の問題だという人がいますが、国民一人一人のモラルも大事です。
 




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