~お風呂の入り方で家庭力が分かる~
「俺はこうやって育てられたんだ!」「私の家では、違うわ!」
夫婦の間で、子育ての方針について、衝突することは多々あります。ごはんの食べ方や寝る時間、かたづけの仕方など挙げればきりがありません。些細なことや日頃の生活習慣すべてで考え方の違いが出てきます。
人は自分の体験をベースに子育てをします。当然、家庭によってさまざまなので、夫婦でぶつかるのも当たり前です。
その家庭がどんな子育てをしているか、それが分かるのが「お風呂の入り方」です。
子どものお風呂の入り方で親の姿が見えてきます。きちんと体と足を洗ってから湯船に入る子ももちろんいますが、中には脱衣室からそのままドボンと飛び込む子、立ったままシャンプーして、シャワーを周囲にまき散らして頭を洗う子もいます。旅番組でタレントさんが温泉に入るシーンを見て、バスタオルを巻いたまま入ることがマナーだと誤解している子どもさえいます。
一緒に入っている周りの人のことを、全然気にしていません。「いつも家でそういうふうにやっているの?」と聞くと、必ず「はい」と答えます。その家庭の子育て文化が子どもにしっかり根付いています。
一緒に入っている周りの人のことを、全然気にしていません。「いつも家でそういうふうにやっているの?」と聞くと、必ず「はい」と答えます。その家庭の子育て文化が子どもにしっかり根付いています。
確かに最近は街中の銭湯もなくなり、公衆浴場で大人からマナーを学ぶ機会が減っています。でも、親が“まわりの人のことをきちんと考えられるように”という育て方の方針をしっかり持っていれば、たとえ銭湯に行かなくても子どもは自分で気づくものです。
今一度立ち止まって、自分の子育てを振り返ってみるべきです。「お風呂に入るときは、まず体を洗ってからね。体を洗うときは、まわりの人にしぶきがかからないように注意して、座って流すこと。」お風呂の入り方を教えることは、優しくまわりを気遣える子どもになる大切な機会です。修学旅行や宿泊体験学習で、一緒に大浴場に入ると、その子の家庭力が手に取るように分かります。
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