パリパラリンピックは、オリンピックの感動とは、またちょっと違う勇気と希望、感動をもらいました。
東京オリンピックの自国開催でパラスポーツへの理解が深まったはずなのに、現状では障害者がスポーツを選択肢は、まだ狭い。一般の体育施設では、車いすなどの競技用具で体育館の床を傷つけたり、汚したりするので拒否されるケースもある。また、東京パラリンピックのときは、スポンサーがついて協賛金収入もあったが、それが今では半減した。
冬季パラリンピック(チェアスキー)で活躍した狩野 亮選手のお母さんと職場を共にしたことがありました。ご主人も教員でした。ところが先生は、ポンコツの軽自動車に乗っていたので、「2馬力なのに、随分辛抱していますね?」と言うと、「私の給料は、全て息子に使っています。」と言いました。まだ、オリンピックで活躍する前のことでした。器具の購入、遠征費など、健常者がスポーツをやる以上にお金がかかる。スポンサー企業もなかなか付かない。それでも、子どもの夢をかなえてあげたいというのが、親心です。
それが金メダルを獲得すると、パチンコ企業からオファーがありました。ご主人は「何だ、パチンコやか?」と言ったようですが、「何、言っているの!ありがたい話じゃないの」と快諾したそうです。
スポーツで活躍するには、個人の努力だけでは通用しない時代です。クイズ番組に出て、その賞金を遠征費に充てた女子のフェンシング選手がいました。国体が各都道府県の経費負担が重くなりなくなりそうです。中学校では、部活担当が教員から地域移行になり、地方では教員に代わる指導者がいません。パリパラリンピックで大活躍の日本選手団でしたが、先行き不透明です。オリンピックのときだけ応援するのではなく、インクルーシブ教育をもっと浸透させることです。
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