2024年9月18日水曜日

花だより 「お金」で少子化解決困難  オミナエシ ススキ

 

 
「お金」で少子化解決困難 9月15日 読売新聞 「地球を読む」より
              ジャレレッド・ダイアモンド氏(地理学者・作家)

 日本や他の裕福な国々の政府は、出生率の低下を深く憂慮している。国民にお金を払って子どもを持てるようにすれば、この問題は解決するのか。答えはノーだ。スウェーデンは育児支援に惜しみなくお金を使ってきた。オーストラリアは、赤ちゃんが一人生まれたら「赤ちゃんボーナス」を付与した。フランスは親の所得税を減免した。こうした金銭的誘因があっても、これらの国々では自国民の数は減り続けている。日本もそうだ。
 政治家たちが決して口にしないのは、人口減の利点だ。それは世界の資源逼迫の圧力を緩和することである。今日の最大の問題は、人口が多すぎることだ。少なすぎることではない。真水、海産物、森林、農地、鉱物などの不可欠な資源は、現在の人口規模を支えるだけでも十分とは言えない。資源獲得競争は、第二次世界大戦がそうだったように、戦争に至る最も重要な要因である。そう考えると、出生率低下で人口が減る世界は、平和で安定し、幸福で豊かな世界だと言えるのかもしれない。(牧野要約)

 こども園の園児も年々減少している。町は「子育てに手厚い町」をPRするために、東京に出向いて移住者を募ることにした。
 どの町も考えることは同じだ。少ないパイの取り合いが始まっている。首長さんにしてみたら、少子化対策は最大の課題だ。「人口が減れば、それなりの街づくりをすればいい」こんなことを言ったら、選挙には勝てないが、こうした発想が大事ではないかと思う。
 

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