2018年10月14日日曜日

花だより ユウゼンギク 明治6年「小学生徒心得」 モミジ


【小学生徒心得】
第一条
 一 毎朝早ク起キ顔ト手ヲ洗ヒ口ヲ漱ギ髪ヲ掻キ父母ニ礼ヲ述ヘ朝食事ヲ終レバ学校ヘ出ル用意ヲ為シ先ス筆紙書物等ヲ取揃ヘ置キテ取落シナキ様致ス可シ
   但シ出ル時ト帰リタル時ニハ必ス父母ヘ挨拶ヲ為ス可シ
第二条
 一 毎朝参校ハ授業時限十分前タル可シ
第三条
 一 校ニ入リ席ニ就カントスル時ニハ教師ニ礼ヲ致ス可シ
第四条
 一 席ニ着キテハ他念ナク教師ノ教ヘ方ヲ伺ヒ居テ仮リニモ外見雑談等ヲ為スベカラズ
第五条
 一 教師ノ許シナクシテ猥リニ教場ヘ入ルベカラズ 
            明治6年6月文部省制定「小学生徒心得」 (抜粋)

〇朝起きたら、顔を洗い、歯を磨き、髪を整え、父母に「おはようございます。」とあいさつをし、学校に行く用意をし、忘れ物をしないようにしなさい。
〇学校には、始まる10分前には着くようにしなさい。
〇学校には行ったら、先生にきちんとあいさつをしなさい。
〇席に着いたら、よそ見をしないで、先生の方をきちんと向き、おしゃべりなどしてはいけません。
〇用事もないのに勝手に職員室に入ってはいけません。
 明治6年に当時の小学生が学校で教わっていました。こうしたものは、今は、どこからも強制されていませんが、脈々と受け継がれてきたように思います。

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