2018年10月27日土曜日

花だより ヨメナ まめやかさ


     まめやかさ 
                倉橋惣三
   生きる力 伸びる力 それに驚く心がなくては 
   子どものことは 本当には分からないが 
   驚きだけでは 詩とか研究が生まれても 教育にはならない 
   教育者は 詠嘆者たるだけでは ないからである 
   子どもの力に絶えず驚きながら 詠嘆の暇も隙間もないほどに
   細やかな心遣いに忙しいのが教育であり 教育者である
   驚く心がそのまま すぐに実際のまめやかな人 
   そういう人が教育者である 

 ≪授業参観:プロの視点≫
 文部科学省の教科調査官(視学官)や大学の先生、教育局の指導監や指導主事と一緒に授業参観する機会がありました。全国を回り、経験豊富な先生方は、一つの学級わずか数分の参観で、その学級の様子がわかるといいます。
 ①教室を見渡す。(学習環境の確認)
 ②子どもたちの姿勢(授業への集中度、学習ルールの定着度)
 ③教師の振る舞い、言葉遣い、発問の仕方、表情など
 ④板書の構成、字の丁寧さ
 ⑤ノートのチェック(前時までの学習の確認)
 ⑥掲示物のチェック(子ども作品、作文や観察ノートなど、掲示の仕方、工夫など)
 ≪なぜ研究授業や研究会を開催するのか?≫
 最新の研究主題や研究仮説を立て、教材研究をして授業に臨むことは当然なことですが、思い描く授業をするためには、それを支える学習環境の整備や子どもたちの訓練(学習ルールの定着)が大事です。研究会のほとんどは10~11月に集中します。その準備は4月に遡って(学習のルールの指導や教室環境整備など)始まります。そのために4月に学級経営案を作成するのです。公開研をやればやるほど教師力は上がります。
 ≪よく見られたい!いつ見られても恥ずかしくないように!≫
 参観日に保護者はどんな視点で授業を見ているのでしょうか?
 「となりの学級の習字の方が上手だわ!」「整理棚がぐっちゃだわ?」「弟の先生より、字がていねいで上手だわ!」「うちの先生大丈夫かしら?」
 保護者も教育の専門家も授業の見方にそれほど違いはありません。
  ≪あなたの教室は?≫
 ・掲示物は、学習状況に合わせて張り替えていますか?(常掲図は?)
 ・曲がって貼っていませんか? 画鋲は正しく打っていますか?
 ・見やすいように心がけていますか?
 ・子どもが書いたものを指導せずにそのまま貼っていませんか?
 ・整理棚が不整理棚になっていませんか?
 ・教材は使いやすように整理(準備)されていますか?(教師机の引き出しの中は?)
 ・黒板は、いつもきれいになっていますか?黒板消しは?チョークは?
 ・椅子の座り方、鉛筆の持ち方、挙手の仕方など、
  基本的なルールを徹底していますか?
 ・板書は、上手でなくてもていねいに書いていますか?
 *校長、教頭が朝と放課後、校内巡視をしますが、その理由は?
  いじわるをして、「掃除用具入れ」を開けてチェックするときもあります。
      *あなたは「まめやかな教師」ですか?
落ち葉でいっぱいの端野の野球場

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