2018年10月7日日曜日

花だより コスモス 北見の老舗菓子処 南瓜


  【北見の老舗菓子処】
 「札幌から来た講師のお土産に何がいいだろう?」と北見育ちの先生に相談したら、「大丸の『ほっちゃれ』がいい。」と言われた。さほど広くない店内には、お客でいっぱい。カウンターの後ろに品のいいおばあちゃんが立っていた。見るからに大女将。他の店にはない凛とした雰囲気が漂っている。『ほっちゃれ』を頼むと若い店員が慣れた手つきで包装してくれた。最後に紐をかけたところで、大女将から「紐が曲がっているわよ!」とチェックが入る。1万円札を出すと新札の千円札が返ってきた。お菓子の味だけではない。お客への心遣いと従業員に対する厳しい指導に老舗の神髄を見た。さすが北見の有名老舗である。
 北見駅前にある商店街は、郊外にできた大型店に客が流れ、以前のような賑わいはなく閑散としている。その中で、唯一朝早くから行列ができる店がある。それが北見の老舗菓子処の「大丸」である。名物の「どらやき」は午前中に売り切れてしまう。それと鮭の形をした饅頭の「ほっちゃれ」、お彼岸には「おはぎ」を求めて、開店1時間前から行列ができる。味もいい、店の雰囲気もいい。ただ残念なのは、駐車場がないので、店舗前の一方通行の道路が渋滞になることだ。
 すぐ近くにもう一軒、今人気の菓子店がある。女子カーリングの「もぐもぐタイム」で有名になったチーズケーキ「赤いサイロ」を販売する『清月』である。一日500個限定なので、こちらも開店前から並ばないと求めることができない。
 「この近くに北見の有名なお菓子屋さんがあると聞いてきたのですか?」と本州から来た観光客に聞かれたことがあった。「『大丸』ですか?『清月』ですか?」
北見は、玉ねぎと薄荷だけじゃないよ!


0 件のコメント:

コメントを投稿