2018年10月6日土曜日
花だより ハゲイトウ 芸術の秋 かぼちゃ
芸術の秋 いいものたくさん観よう!聴こう!
ゆめホールでコンサートを聴き、“美へのいざない”の絵画展も見ました。斜里はこのような催しが無料なのがうれしいです。ときどき札幌や東京に行くことがあります。ショーウィンドウのディスプレー一つとっても地方のそれとは違います。娘のいる京都に行くこともありますが、街並みも洗練されていて、和服姿や立ち振る舞いからは品の良さを感じます。イタリア人やフランス人のデザインセンスやファッションセンスのよさは歴史と伝統・環境からくるものと言われています。なぜなら、ローマやパリは街中が芸術作品だらけだからです。
質屋の修行(目利き)
有名ブランド品の偽物を見分けるためには、本物にいかに多く触れるかだそうです。子供のうちに本物の芸術に触れることは、文化芸術の裾野を広げるためにも学校教育ばかりでなく、家庭教育の中でも大切なことです。スポーツや運動会で活躍の場を得て目を輝かせる子供がいるのと同じく、文化芸術で感動する子供たちも大勢います。急かされてあわただしいときこそ、心のゆとりと質の高い豊かさが大切です。
問題行動に対する100回の説教よりも、心から涙する演劇や映画の一場面の方がずっと効果がある場合があります。また、感動する心は文化芸術に止まらず、学術や科学技術の分野でも大きな影響力を持っています。新しい発見や工夫が、感動や美意識といった心の動きと関係しているとも言われています。
学力向上には、知識ばかりでなく心が豊かでなければなりません。国際舞台で活躍する著名人がよく言うのは、自国の文化についての知識や経験がいかに大切であるかに気づかされる。文化芸術は国際人の教養であり、国際社会での学力に他ならない。豊かさや品格の伴わない学力は国際社会では通用しない。何より文化芸術は人間としての豊かさ、本物の心の豊かさを保障してくれるものです。中には、人間の弱さにつけ込んだバラエティ番組や中身のないゲームソフトもあります。そんなものばかりに子供の心を委ねてよいはずはありません。芸術の秋、文化の秋です。この機会にちょっと文化に関する催し物に足を運んでみませんか?
“お金も人手も時間もかけずに教育はよくなることはない”という言葉もあります。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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