2018年10月8日月曜日
花だより サラシナショウマ 言葉の使い方を教える クルミ
~言葉の使い方を教える~
「心にあるものから人は語る」「言葉遣いは心遣い」という格言があります。発せられる言葉は、その人の人柄を表します。言葉遣いで育ちが分かります。子どもの言葉遣いは、親のコピーだからです。まずは、親が正しい言葉遣いに努めなければなりませんが、情報化社会では、好ましくない様々な言葉が、子どもたちの周りに散乱しています。
ですから、親は子どもの間違った言葉づかいを矯正する必要があります。言葉の間違いを犯さない子どもは一人もいません。子どもは単語のさまざまな組み合わせ方を試します。その組み合わせが間違っているのに、誰もそれを指摘して直さないなら、子どもはそれが正しいと誤解して使い続けてしまいます。
正しい言葉を使うと、学生時代だけでなく生涯にわたって得をします。反対に言葉が正しく使えないために「低学力」と判断されている子どもがたくさんいます。親は子どもにそういう損をさせないように配慮すべきです。将来、それが原因となって社会に適応できずに苦しむことがあります。子どもは周囲の人やテレビから好ましくない言葉を覚え、特定の言葉の響きに喜びを感じます。しかし、その中には、人を罵倒したり差別したりする不適切な表現が含まれていることがあるので要注意です。そんなとき、親は「そういう言葉を使ってはいけません。」と注意する責任があります。そうしなければ、子どもはそれを受け入れられると思い込んでしまうからです。言葉の使い方が不適切だと周囲から拒絶と批判を招き、自尊心を台無しにしてしまいます。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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